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新宿の知らない面を満喫する日
ゴールデンウィーク後半は、1日有給を使って5連休にした。
朝イチから免許の更新をし、その後やりたかった楽器の大掃除や薬をもらいに行くなど、午前中に用事はおおかた済ませた。
お楽しみは午後からである。本日のテーマは甲斐みのりさんの本を参考に、新宿で過ごす1人遊びだ。まずは電車に乗って東新宿駅に向かい、そこからさらに15分程度歩いて着いたのが、「小笠原伯爵邸」である。
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レストランは敷居が高いが、カフェなら気軽に入れる。紅茶を飲みながらしばし読書をした。
カフェ利用者は、平日の15時半から建物内の見学ができるため、1時間程度ゆっくりした後は建物の中を探検した。
照明や家具の装飾や、美しいステンドグラス、陶器で装飾された外壁やブドウの模様の庇など、すべてが芸術的で遊び心があり、見ていてとてもわくわくした。
特にシガールームとお庭が好きだったな。
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その後、新宿駅に向かって歩きながら、たまたま目に入ったカフェにお邪魔した。
小腹が空いたけど、あまりお腹いっぱいになるのは勿体無くて、モヒートを頼んだ。さわやかな香りが身体中を巡る、おいしい。お酒を飲み始めた頃、モヒートのミント感を苦手に感じていたのを思い出す。いつから美味しいと感じるようになったのか。
相席して座っているのは、中学生くらいに見える女の子ふたり。ジュースとケーキが来たのにずっとスマホをいじっている。氷が少し溶けてジュースの上の方が薄くなっている。ケーキの表面も少し乾燥してきているように見える。余計なお世話だけど、目の前の食べ物をお預けにするほど大事なものはなんだろうと不思議な気持ちになった。
18時前になったので店を出て、最後の目的地、「サントリーラウンジイーグル」に向かう。場所を間違えるハプニングもあったが、無事赤い看板が見えて、ほっとして地下への階段を駆け降りた。
自動ドアがあくと、別世界。スリーピース姿のダンディーなおじさまにカウンターは案内され、なんだか小説の主人公になった気分だった。
内装は天井が高く、豪華なシャンデリアや落ち着いた色の家具で、全体の年齢層もやや高めだった。でも、丁寧な接客や気配りをしてもらい、1人でも全く居心地の悪さは感じなかった。
爽春というオリジナルカクテルや、ジンベースのカクテルと、おつまみセット、ハーフサイズのビーフストロガノフを食べて、また読書をした。
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とにかく優雅な気持ちになったし、ご飯もお酒もとても美味しかった。ちなみにとなりの経営者的な二人組の会話が面白かったし、鬼滅の刃の煉獄さんのフィギュアを机に置いた女性と、それを立派なカメラで撮る男性のペアもいて、人間観察もなかなか楽しめた。
さいごに大きな三省堂書店に寄って本を買ってから、帰宅。
人が多くて雑多で、あまり近寄りたくないと思っていた新宿のイメージを塗り替えるような、楽しい体験が出来た1日だった。