見出し画像

燻製という選択 レプンカムイ

寒い時期になると、火の暖かさが身体に、心に染み渡る。

古来より日本は水産物に対する調理・保存法に富んでいる。
献上品として各地の漁村より京へと味を運ぶには、発展せざるを得なかったともいえる。

シンプルなものは、干物・塩蔵・燻製だろうか。冬はやはり燻製だろう。
暖かい火に当たりながら、その燻煙で温まるなども乙なものだ。
最近では100均でも簡易燻製セットが手に入るようだ(個人的にはチーズの燻製+蜂蜜というのがお気に入りである)。

芳醇な香りをその身に凝縮した旨味は、干物や塩蔵にはない「+1」の旨味である。
この味わいは、舌だけでなく鼻からきているのだ。
実際、科学的に「匂いの味」というものを受容することができる経路を人間は所持している。

舌で感じるだけでなく、香りを重視した「燻製」という選択もいかがだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?