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ヒズボラやイランの負け

2024年10月2日 田中宇(たなか さかい)の国際ニュース解説
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概要
...イスラエルが9月27日にレバノンのハッサン・ナスララらヒズボラの指導者たちを空爆で殺害し、レバノンへの地上軍侵攻も開始した後、ヒズボラの親分であるイランが10月1日にイスラエルに180発のミサイルを撃ち込んで報復攻撃した。
...だがイランは、イスラエルと本気で戦争し続ける気がないので、同日、レバノンに追加の軍勢を送りませんと宣言した。この日のイランの動きで最重要なのは、180発のミサイルよりも、これ以上ヒズボラを支援しないという宣言の方だ。大戦争も世界大戦も起こらない。
...イスラエルは、高度な諜報力を維持する限り、イランからヒズボラへの兵器供給を監視し、必要に応じて破壊できる。
...ヒズボラの兵器や人材など軍事資産を破壊し続ければ、根絶しなくても長期に弱体化する。ナスララの絶大なカリスマ性を代替できるヒズボラ幹部はいない。次の指導者がカリスマになるには時間がかかる。
...イスラエルは、シリアやイエメンでも、イラン系の勢力が構築した軍事拠点を空爆し、諜報力の高さをイランに示している。これらを受けてイランは、イスラエルと本格戦争しない姿勢になっている。
...イランは、ヒズボラの破壊を黙認せざるを得ないぐらいだから、シーア派でないハマスをイスラエルが潰すガザの戦争を黙認し続ける。
...イスラエルは、米覇権が残っているうちに、パレスチナを抹消して独立戦争を完結し、イスラエルを軍事攻撃してくる中東のすべての勢力を攻撃して弱体化させたい。それが、ネタニヤフが今やっている「7正面戦争」の意図だ。
...今回イスラエルは、米国に諮らずに戦争遂行している。ナスララ殺害時は、決行の数分前に米国防相に電話して通報し、数分では対応できないと激怒された。イスラエルは米軍を馬鹿にしている。

出典:https://tanakanews.com/241002iran.htm

所感
中東諸国のみならず世界の嫌われ者になった感があるイスラエル。だが、その諜報力の前にはさすがのイランも容易に手出しはできないのだろう。この戦争についてはXやYouTubeで様々な情報が飛び交っているが、何が正しいのか判断に迷うところ。筆者の記事も例外ではないが、本文には引用元(ソース)がリンクで明記されている分、判断する助けにはなる。私個人的には、この戦争がエスカレーションして第3次世界大戦に発展することはないと思う。

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王小人: https://x.com/NJuK5nlOu7xvYvB
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