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トランプが勝ちそう

2024年11月1日 田中宇(たなか さかい)の国際ニュース解説
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概要
...11月5日の米大統領選挙は、民主党側が徹底的な選挙不正をやらない限りトランプが勝つ。マスコミの接戦報道のウソと裏腹に、ハリスは人気が落ちている。米国では、リベ全系のマスコミでさえハリス批判の記事を出し始めている。
....米単独覇権体制だと、米英欧が途上諸国からこっそりピンハネし続けて豊かさを維持し、途上諸国は永久に発展できず、世界全体としての経済発展が阻害され続ける。これはロックフェラーなど世界資本家にとって望ましくない。これを乗り越えるには、世界の覇権体制を米単独から多極型に転換するのが良い。
...大資本家は、どのようなシナリオを描いているのか。それを分析すると、今回の大統領選でどちらが勝つかを予測できる。
....今回の選挙でハリスが(不正に)勝つと、米国はリベラル全体主義の道を突っ走る。トランプ派は容赦なく潰され、共和党は民主党の傀儡みたいな軍産系のリズ・チェイニーやブッシュ家元側近の勢力が主流派に戻る。
...ハリスが大統領になると、リベラル全体主義者フォンデアライエンのEU上層部をテコ入れする。独AfDやオルバンなど、欧州の右派は容赦なく潰される。米国は欧州を同盟国として傀儡化したまま覇権低下していく。
...対照的に、トランプが大統領に返り咲くと、欧州各国の右派諸政党と連携を強め、米国の諜報界やエリートによる支配、欧州の対米従属体制を壊していく。
...隠れ多極派を動かす大資本家は、米英覇権の不可逆的な消失を望むので、ハリスでなくトランプを勝たせたいと考えられる。
...日本にとっても、ハリスでなくトランプが勝つのが良い。ハリスが勝つと、日本は欧州とともに対米従属を強要され続け、崩壊していく米覇権の監獄から出られないまま、無理心中的に衰退させられていく。
....トランプが勝つと、日本は、石破茂が「安倍晋三方式」でトランプから対米自立を容認される展開がありうる。日本の官僚機構(外務省)やマスコミは、米諜報界の傀儡なのでハリス勝利を望むが、日本全体としては、米国との無理心中を避けられるのでトランプの方が良い。
...ハリスは、米諜報界の覇権維持派の傀儡なので、韓国が北と和解するのを許さない。反対にトランプは、覇権放棄屋なので、韓国が北と和解して在韓米軍を撤収できるようにしてくれることをむしろ望む。トランプが勝つと、朝鮮半島が和解・安定する可能性が高まる。

出典:https://tanakanews.com/241101trump.htm

所感
11/5の米大統領選は日本にとっても今年最大のイベント。自民党総裁選の比ではない。もちろんトランプには勝ってほしいが、トランプも大資本家がバックについているし、あのイスラエルとのつながりも深い。熱心なトランプ信者には申し訳ないが、救世主のように持ち上げるのはちょっと違うと思う。
防衛・外交面ではトランプは日本を突き放すだろうから、ここはいざという時に米国に助けてもらおうという卑屈な根性を捨てて対米自立するチャンスだ。今の自民党にその根性があるかどうかは疑わしいが・・。

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