本気で口説いたことあんのか。
確か、ちょっと前のオードリーのラジオだったと思う。
タイトルのような言葉が言われ、妙に心に引っかかってしまった。
"口説く"
まぁ今の日本では一般的に、男性が女性に何かしらはたらきかけて、何とか男性側に興味や好意を持ってもらおうとする事、なのだろうか。
今の日本っていうか、このへんは、世界どこでもそうか。
中には、興味や好意だけでなく、SEXの段階までをそう呼ぶ強者?もいそうだ。
口説く…口説くかぁ…
俺、口説いた事あるのかなぁ。。。
本気かどうかの前に、口説いた事自体がない気がしてきた。
今まで書いた記事のように、最近は恋愛に踏み込む事自体無い為、口説く云々になる事はない。ご飯にお誘いするのは、口説くと呼ばない気がする。
結婚も、付き合った時も、相当向こうがグイグイ来ていた時だし、恋愛バッティングセンターでボールにバットが擦りもしない、というかボールがまず飛んで来なかった身としては、そんなティーバッティングのような、置いてあるボールしか打った事はないので、それらも口説いたうちには入らないだろう。大変失礼な例えだが、生きた球を打ってない。
という事で、我が人生に置いて、女性を口説いた事は無いし、これからも、無い。
傷つくのが大嫌いで、傷つく事を恐れるオッサンに何故か厳しい世間の風潮に常に中指おっ立て気味のオッサンからしたら、口説くなんて行為は、シルク・ドゥ・ソレイユ並みの超絶パフォーマンスだ。
そう考えてみると、口説くって凄い事だよなぁと思う。
というか、そもそも
口説くってどういう事?
なんかそれを考えてたら、どんどん妄想が走り始めちゃった。
まず、向こう(女性側)が、かなり乗り気でない事が前提。(と、勝手に定義。)
そうでないと、プレーボールなりません。向こうも好意寄せてたら、ティーバッティングになっちゃうもの。口説くじゃないものね。
向こうからしたら、こちらは第一印象、キモいくらいがいい。
男性側から見ても、決してイケメンとは認定出来ない外見であってほしい。
そこから、そのポジションから何とかして、あの手この手を使って、
連絡先をゲットし、
デートに誘い、
話をして、
盛り上がって、
沢山の共感や笑顔を積み重ね、
お金をかけて、
お金を惜しまず、
もう何なら借りちゃったりして、消費者金融に。
それくらい、狂ってみて、
既読スルーにヤキモキして、
返信の振動に胸が高鳴って、
それが別の気を寄せてるっぽい、よく分からんモラルのかけらもない男に対する相談であっても、何度でも乗ってあげ、
眠いのに、返信くる限り起きてしまって、
寝不足で仕事に支障きたしたりなんかして、
無理して会いにいって、
自分の好きな趣味や友人との時間も、なんか積極的に削っちゃったりなんかして、
そんな日々を積み重ねて、
やっとの思いで告白をする。
のに、3回くらい余裕で振られて、
4度目くらいで、なんかお情け感満載で付き合ってもらう。
その間、向こうは、日々を悩ます素敵な男性との時間もあって、こちらの比じゃないくらい忙しい。
大体4〜5人は常に天秤にかけている。
そんな彼女を最後の最後で、ゲットする。
と、思ったら財布要員か、送迎要員なのを彼氏と命名してくれただけで、実質ナンバー5くらいでした。
SEXはおろか、手すら触らせてもらえない日々はそういう事だったのか。。。
あの頃、俺は、本気で口説いていたなぁ。。。
…こういう事かな?