ボヘミアン・ラプソディーを観た
とても真っ直ぐな映画だった。
Queenのフレディ・マーキュリーを主人公にして彼の生き様を描いた作品だが、音楽に対する想いだけでなく、一人の人間として何を取捨選択して生きていくか孤独と葛藤の中で苦しみながらも前に進む過程が描かれている。
映画を見終えた後、天国で微笑むマーキュリーに「で、お前は何がしたいんだ?」と問われているような気がした。
本作のテーマとはずれるが、今作で特に印象的だったのは、登場人物が失敗をしてもそれを反省し周囲に許されさえすればまたやり直せることだ。
今の日本は一度失敗したらその人はお終いだという風潮がある。本当によくない。
華やかなステージの裏には、数え切れない挫折や葛藤があって、私たちは音楽を通じてフレディ・マーキュリーの表面に出たほんのわずかな部分を見ていたにすぎない。
今作は裏側にスポットをあてて彼の人生を描いたわけだが、普段生活の中で接する人々にも、彼と同じく人には見せない裏のストーリーがあることを忘れないでいようと思う。
生き方に正解はないし、何をしたから偉いということもないんだと思う。
失いたくないもの、そばにいたい人を一番に考えながら自分に素直に生きていたい。
どうして外国人はああも真っ直ぐにI love you.とかI need you.と言えるのだろう。
私はいつかニューヨークへ行きたいと思っている。人には言わないが野望がある。「人生まだまだこんなもんじゃない!!」と脳内で叫びながら、ぬくぬくと居心地の良い環境に留まる幸せボケな愚か者。
私は夢に向かって走る未来の自分を心から応援したい。今はまだ、現実に不満を言いながら何も行動できない人間の一人だけども。