一歩踏み出す勇気
毎週日曜に、ミライ☆モンスターという番組をやっている。
今スポーツ界で名を馳せている若い世代の子に密着し、練習風景や大会の様子、競技を通して抱く感情、葛藤などを描く。
近頃、私はこの番組をみると涙がとまらない。
子供が一生懸命頑張っていることに対する母性的なやつなのか、画面の向こうにいる人が自分とは圧倒的に違う何かを持っていることへの嫉妬、悔しさなのか。湧いてくる涙の根源に何があるのかはわからない。
この番組は、その時の大会で優勝して次回への抱負を語る子もいれば、悔しい結果に終わり、涙ながらに心境を語る形で終わる子も割といる。
本当はいろいろ思うところがあって、わ〜〜っと言葉をぶちまけたいところをグッとおさえ、「相手も強かった。反省点をしっかり振り返り、次に活かしたい。」と言う。子供なのに。偉いもんだ。
最近自分は、何かを達成できなくて泣いたことがあっただろうか。昔はよくあった。負けず嫌いの度合いが人より数段強かったから、私はすぐに人前で泣いた。
あの時ぐらい「絶対に自分が選ばれたい」「結果を出したい」って思いを強く持ち続けられたなら、今のこのもやもやした状況は打破出来るのだろうか。
学生の頃、どんなに真面目に取り組んでも、報われないことがあることを知った。似たようなことが何度か続いたことで、ひねくれたとかじゃなく、正攻法だけで生きていくのは損なのだと悟ってしまった。
当時、助けてくれようとした先生もいたが、大人への頼り方もわからず逃げてしまった。あの時しっかり向き合っていたら、もう少し違う性格になっていただろうか。
過去へのたらればが尽きないが、今のこの中途半端な自分ともちろん伴わない結果に我慢がならない。今という時間を浪費している気がしてならない。
じゃあ、今から仕事に全力で向き合えばいい。ただ、何のために?今の業務には大義名分がない。自分なりに落とし所を見つけて前に進むしかない。
今必要なのは「そうだよね、辛いよね」と共感してくれる優しい人ではなく、そんな細々とした感情を綴ってる暇があるなら外へ出ろと叱咤激励してくれるような圧倒的な存在である。
さて、大掃除をしよう。