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5月3週:今週の映画ニュース | mofi 206号

ハリウッドの「中の人」全員が読む、毎週1500本の主要業界紙の記事の中から、知っておきたい必須のニュースを厳選してお届け。

【興収:5月第3週】『デッドプール2』が$125Mで首位飾る 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』抑え 全世界$301Mを記録

マーベル作品の首位の座を奪ったのは、やはりマーベル作品という。作品のトーンは違っても、マーベルの興行における圧倒的な存在感は今後も維持し続けるのだろう。この週末は初登場作品 “Book Club” が$12.5Mで3位。


【ロイヤル・ウェディング】ヘンリー王子とメガン・マークルの結婚式に全米3000万世帯視聴

本国イギリスでも1800万世帯の視聴があったとのこと。アメリカのテレビドラマ『スーツ』のキャストで知られる女優のメガン・マークルを知る人からすれば、ハリウッドからイギリス皇室への華麗な転身にそこはかとない興味を抱くこと必至だろう。これまでの格式を重んじる結婚式に比べ今回の式の地に足のついた感覚は、非常に新鮮に感じられた。(M)


【カンヌ映画祭】是枝裕和『万引き家族』にパルムドール スパイク・リー “BlacKkKlansman”にグランプリ

日本の映画作品では、1997年の今村昌平監督『うなぎ』以来、21年ぶりの快挙。レッドカーペットに僭越ながら参加して観ることができたが、観客の拍手の熱量は高く、10分間は鳴り止まなかった。日本では6/8公開。(M)


【カンヌ映画祭】カンヌ映画祭 衰退の5つの兆候

例年よりスターが少なく、大手スタジオによる宣伝のための仕掛けが少なく、宣伝される大型映画も『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』にとどまり、全般的に宣伝ポスターが大幅に減り、パーティが急激に減ったことが、今回の映画祭の衰退を象徴しているとのこと。ネットフリックスのボイコットにより、見込まれた華やぎが薄らいだのでは。(M)


【#metoo】リュック・ベッソン監督に性的暴行の容疑

『TAXi』シリーズ、『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の監督が、27歳のフランス人女優による匿名の告発で性的暴行疑惑が浮上している。もはや、誰も信じることができない状況と言えよう。(M)


【予告】『ボヘミアン・ラプソディ』予告編解禁 ラミー・マレック演じるフレディ・マーキュリーに注目

『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』での存在感際立つ演技で注目を集めたラミー・マレックが、伝説のロックバンド・クイーンの伝説のボーカル、フレディ・マーキュリー役に起用されて以降、監督の交代劇を経て動向が注目された同作だが、いまのところは期待できそうな様子。(M)

著者三谷匠衡 / 初出:2018/05/07  第206号
有料メールマガジン「Ministry of Film - ゼロからのスタジオシステム」より

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