スーパーヒロイン、躍進。 | 今週の映画ニュース
【興収:3月第3週】『キャプテン・マーベル』アメリカ国内$200M突破で首位
3月公開作品では『美女と野獣』に次ぐ成功規模を記録している。2位はパラマウント配給のアニメーション映画『Wonder Park(原題)』で、次いで3位にはCBS Filmsとライオンズゲート製作の『Five Feet Apart』と続く。前者の批評家受けはすこぶる悪いが、スター俳優たちが勢ぞろいする豪華作。後者はターゲット層には受けの良いロマンティック・コメディ作品として成功している。(O)
【社会】クライストチャーチの銃乱射 「ミーム」が広げる悪意
49もの人命を奪った犯人は明らかな白人至上主義者であり、極右の移民排斥論者だった。そんな28歳の思想犯罪のメッセージは、インターネットで同種のユーザー同士が投稿する際に用いる「ミーム(お決まりのフレーズや文章)」を多用することで伝達されている。ミームでかく乱される者、真意を探るために研究する者、その間に核となるメッセージを受け取る者。ヘイト・クライムの病巣がネット上でいよいよ拡大している。(O)
【まとめ】先週公開された予告編 The Vergeが要チェックの7本を紹介
ウィル・スミスの青さで話題の『アラジン』、いわずとしれた『アベンジャーズ』完結作、 原発事故を描くHBO新作ドラマ『チェルノブイリ』に、女優オリヴィア・ワイルドの監督処女作『Booksmart(原題)』など。大小の話題作が並ぶ。(O)
【社会】ハリウッド関係者親族の大学裏口入学問題、まとめ
『フラーハウス』でおなじみのロリ・ロックリンと、オスカー主演女優賞にもノミネートされたフェリシティ・ハフマンらが、自身の子供たちを名門大学に裏口入学させたことが発覚している。落選した元受験生らが集団訴訟を起こしているほか、当の学生も除名処分になっているなどの波紋が生じている。SATの替え玉受験が行われているなど、手の込んだ詐欺行為もあるようだ。親はやはり必死だ。(O)
【映画】J・ガン、『ガーディアンズ3』監督・脚本に復帰
同氏は、過去の幼児性愛傾向を肯定する旨のツイートが露呈したことを受けて、ディズニーにより話題作を降板させられたわけだが…。その後、みそぎを落としたと見なされたようだ。「彼なしではヒットシリーズの続編は成立させられなかった」という方々の見解は正しいが、ここはスタジオ側が態度を貫くことがどれだけリスクマネージメントにとって大事か、証明した好例だと受け取った方がいい。ジェームズ・ガンはこの関係で『スーサイド・スクワッド』の続編のオファーまで受けられたのだから、痛み分けだ。(O)
【まとめ】SXSW 今年の傑作12本紹介
ジョーダン・ピールの新作話題作『US』などを押しのけて、ヴァラエティ紙は意外なセレクションを選出した模様。予告編があるのは『Bookshelf』などくらいなのだが、ログラインとクリエイター名をチェックしておくくらいでいいだろう。(O)
編纂:小原康平 / 初出:2019/03/18 第241号
有料メールマガジン「Ministry of Film - ゼロからのスタジオシステム」より