〇〇障害は障害じゃない
26歳くらいの頃に、引きこもりから卒業しようと、アルバイトを始めました。倉庫内の軽作業と飲食店のキッチンをやってました。ただ、やっぱりつらすぎて、辞めたくなって、「このままじゃ元に戻ってしまう!」と思い、カウンセリングを受けることにしました。
カウンセリングの先生に言われて発覚したのが、自分がアスペルガー症候群であるということ。いわゆる発達障害です。コミュニケーションや共感性の障害と言われています。
発達障害で社交不安障害。ほんと、お先真っ暗みたいに“聞こえる”。
僕は強がりとか、誰かを励まそうとかで、「〇〇障害は障害じゃない」と言ってるわけじゃない。本当にそう思っている。
まず社交不安障害。
他人ってそもそも怖いもの、恐れるべきものです。僕は社交不安障害を克服したと思っていますが、「人は怖い」という考え方は変わってない。人類史とか遺伝子の話が好きで、よく本を読みますが、その考え方はむしろ日に日に増しています。
何かの本でヒトを「暴れ馬に乗った騎手」で例えていました。まさに!と思いました。理性がない本能的な人は恐ろしい。
人に恨みを買うことも恐ろしい。当然だ。理性がそれをさせないが、人は人を殺せる。
そういった人の恐ろしさを、頭だけではなく、“身体で”知っていることは、障害だろうか?感知能力が高いと言えないだろうか?
もちろん、手の震えを止める術を、学ばなければならない。呼吸のコントロールも、学ばなければならない。
でも、性善説を信じる能天気とは、僕らは違う。人の本質を本能で知っている。
発達障害。
僕は発達障害の中の1つ、アスペルガー症候群と診断されました。ただ、あまり極端なアスペというわけでなく、「アスペ寄り」という感じらしいです。
アスペは、コミュニケーションに難があり、共感性に乏しく、こだわりが強いという傾向があるそうです。
確かに、コミュニケーションに難しさをずっと感じていましたし、周りと比べて、察することが苦手な子供だったように思います。あくまで周りと比べて。
「大多数の人とは違う」という言い方なら分かるが発達障害とか定型発達という表現は、的を得ていない気がします。
少数派というのは、それだけで上手くいかないことが多い。大多数に合わせた環境だったり、教育だったりが、少数派にはしっくりこない。
また、社会復帰して、普通に働いて気づいたことだけど、大人でも「1人でいられない」人が本当に多い。「雑談せずにはいられない人」「じっとしていられない人」も多い。
アスペの人は1人でいることを苦にしない人が多い。
アスペの特徴の1つで「過集中」がある。集中しすぎて、生活に支障をきたすことを、こういうらしいが、これに関しては、何か言うまでもない。
発達障害も社交不安障害も、少数派だ。だから大多数の人とは、成長の仕方が違う。苦しさの本質的な原因はここにあると思う。
僕らが最初に学ばなければいけないのは、僕らが言葉に踊らされてるということと、僕らは大多数とは違うが、劣ってもいないし、優れてもいないということだと思う。
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