空想癖
私には空想癖がある。
ドラマや映画を見るとその世界観を引きずったり、音楽を聴いているとその歌手になったつもりになれたり、勝手に脳の中でMVを創ってしまったり。
とにかくこの空想癖は楽しくて、私が生きているのはこの癖のおかげなのだと思う。
でも、没入しすぎて戻ってこれなくなることもしばしばで、現実との乖離に苦しむこともある。
私はあんまり現実世界を生きていない人間だと自分でも思う、たしかに現実を生きているのだけど、どこかでフィクションのような毎日を生きている感覚なのだ。
現実を生きるのが嫌とかではない。
ただ、そうやって空想癖を思う存分発揮すれば、なんとなく刺激のない毎日さえも色鮮やかに変わっていくと感じる。
自分のファンタジーな性格を肯定できる自分で良かったし、近くに私を咎める人がいないことは本当にありがたい。
自分の性格のせいで何回泣いたことかは分からない。
けれど、私の世界はとっても楽しくて、美しい。
だからどれだけ自分のことで悩んでも、結局は自分を生きられることが楽しくて、やめられないのだ。
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