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フルハウスとアフル

テレビでも、なんとなく人が良さそうな人、性格が悪そうな人、本当に楽しそうな雰囲気って伝わる。
小学生5年生の時に鍵っ子だった私は、18時から始まるフルハウスを1人で見ながらゲラゲラ笑っていた。わざと大きな声を出して、誰かに叱られないか試すように…。英語なんてアルファベットのaも知らない頃、外国なんて一度も行ったこともないし興味もなかった頃だったのに、フルハウスは違和感なく見れたドラマだった。母を失くし、シングルファーザーとして子どもを育てるドラマなのに、コメディアンの親友や、ファンキーなおじさんがルームメイトとして登場する。ママはいないが、常に明るい男性陣にのまれるようにストーリーは進んでいた。まさにハートフルファミリードラマだ。

18時半からは、愉快なエイリアン・アルフがロスにすむ家族の家に居候するというドラマだった。エイリアンなんて見たことなかったが、所ジョージさんが声優で親しみがあったからか、ツッコミがおもろいと感じていた。こっちのドラマも思いっきり笑った思い出がある。

さぁ、19時になった。まだ、誰も帰ってこない。いよいよ寂しさを感じ始めた。18時から一生懸命笑ったからか、少し眠くなった。幸いにもまだ父親は帰ってこないから寝ることにした。そんな日々をしばらく送っていたように思う。フルハウスとアルフをアマプラやネフリで見かけるたびに、あの頃の寂しさを思い出す、と同時にハートフルで笑いがあったこの二つのドラマに感謝もしたい。当時の俳優陣の中には、亡くなった方もいる、だけど顔を見かけるたび、あの時一緒にいてくれてありがとうと思うのは、テレビからでも心の距離を近くに感じていたからだろうか。久しぶりに、娘と見返してみようかな。笑

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