松岡正剛 『千夜千冊エディション 本から本へ』

なんということだ。正剛先生が亡くなられた。
苦渋に満ちた職業生活の夜々、 『松岡正剛の千夜千冊』のサイトは眩しいばかりに輝く知の迷宮へと僕を誘ってくれた。
読んでも読んでも次から次へと現れる魅惑的なレビューの数々は、僕にとって決して汲み尽くすことのできない魔法の泉だった。/

だが、とうとう先生がプロデュースした奇蹟の本屋「松丸本舗」にも行きそびれてしまった。
図書館から借りてきた本書も、リクエスト本が5冊スタンバイしており、貸出冊数の枠がいっぱいだったので、つまみ食いだけして返却してしまった。
そうと知っていたら、隅から隅まで熟読したのに。
やはり、先生の授業も落第してしまった。
また、一から読み直すしかない。/

正剛先生、ありがとうございました。
そして、これからもお世話になります。/


今回読んだ項目:
第一章 世界読書の快楽/
ブレーズ・パスカル『パンセ』七六二夜/
◎オノレ・ド・バルザック『セラフィタ』一五六八夜/
エドガア・アラン・ポオ『ポオ全集』九七二夜/

第二章 書架の森/
フランセス・イエイツ『世界劇場』四一七夜/
メアリー・カラザース『記憶術と書物』一三一四夜/

第三章 読みかた指南/
川島隆太 安達忠夫『脳と音読』一二三三夜/
前田愛『近代読者の成立』一二八二夜/

第四章 ビブリオゲーム/
◎ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』五五二夜/
◎ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』二四一夜/
レイ・ブラッドベリ『華氏451度』一一〇夜/
デヴィッド・L・ユーリン『それでも、読書をやめない理由』一六三二夜/
ジェイソン・マーコスキー『本は死なない』一五五二夜/

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