【#8】スナック恋愛信者を交わした後は、おひとり様の気楽な居酒屋時間。
萌花のラインの通知件数は、スナックのアルバイトをしてから軒並み増えた。以前は元カレの堤のラインを待っていることが日常だったが、今はラインが届かない日はない。萌花は、気が付き始めていた。
”私は夜の世界では異色な存在で、モテる方だ”
ヨシ!と、小さくガッツポーズする、心の中の小人・萌花。
スナックでは、男性客の、キャストへの好みが露骨に出やすい。もちろん、20代しか受け付けないという男性客もいるが、30代後半から80代まで、萌花は人気があった。可愛いだけではなく、常識的な会