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ホットココアになりたい

私はホットココアが大好きだ。

幼少期から母がよくホットココアを入れてくれて一緒に飲んだり、受験生の時は部屋にこもって勉強に励む私の元に「頑張ってるね」と言ってココアとスイーツを持ってきてくれた。部活で悔しい思いをして大泣きする私のためにあったかいココアを入れてくれたり。
かっこいい言い方をすると「いつもホットココアが側に居てくれた」

私の中でホットココアは「頑張ったご褒美」の象徴なので今でも休憩したい時やホッと一息つきたい時、どうしようもないぐらい辛い気持ちになった時にホットココアを入れる。

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ここ数日私はすごく疲れている。いわゆるSNS疲れだ。

あまりにも衝撃的な心に穴があくようなニュースがあり、仕事上SNSを使う私にはあまりにも心苦しいもので今でもショックすぎて受け入れられない。
でもSNSを開けばタイムラインは全てその話題、自分の見解や正論を140文字で上手く言おうとする人たち。

私はそんなに前に進めない。

画面上で見ていただけだけど、人生の一部を覗かせてもらってる友達のような気分だったから寂しくてたまらない。

見てしまうとまた気持ちが落ち込むのですぐにTwitterの設定を海外にして日本のトレンドニュースは出てこないようにした。

SNSで「成功しない人の特徴」「〜のフォロワーを伸ばす方法」「活躍できない人10選」「フォロワー○○人達成!」のような表現をたくさん見るようになった。
もちろん有益な情報であるとは思うけど、正直息が詰まる。

「だからキミはダメなんだ」
と言われているような気持ちになる。

私は英語学習コンテンツを発信していて、毎日全国の若者から勉強の悩みはもちろん、置かれている環境や家族、恋愛など様々な悩みのDMを頂く。

どんな悩みであれ、私は彼らに必ず「悩みを教えてくれてありがとう」「頑張ってるね」と声をかけるようにしている。
私もギリギリ若い(多分w)ので彼らの気持ちが痛いほどわかる。

「もっとこうした方がいいよ」「こうすべきだよ」というノウハウコンテンツは腐るほどあるけど、褒めてもらう機会がめっきり減った気がする。
まずは自分の存在を肯定してもらいたかった...って思う事が多い。

私も学生の時はそれなりに悩みがあって数学が苦手すぎて絶望して死にたいとすら思っていた。
今思うと数学なんて大人になってから一切使っていないので絶望するだけ無駄だったけどあの時の私には大ごとだった。

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私はみんなのホットココアになりたい。

SNSで繋がった私たちなので辛い時は支え合いたいしたくさん褒めたい。
「頑張ってるね」
この一言が言えるだけででどれだけの人が救えるか、
どれだけの人が安心するか。そう思いませんか。

私も大人だから数字や有益なものが大切なのも、自分をアピールしたり少し大きく見せることがSNSでは必要だということは分かっているけど、もっとその人の想いやストーリー、本質が見えたら面白いなって思う。

とはいえ、どんなにキラキラして見える人にも悩みはあると思うので、
世界中の人にこの言葉を送りたい。

あなたは今日も頑張ってるよ。


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