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【見えない部分】留学開始から2週間を経て感じていること

留学開始から大体2週間を経て感じていることをまとめてみる。
そんなに、「留学楽しい〜!!」みたいな記事では無い。もちろん、「留学楽しーい」という部分はあるが、今回はそこは省く。

1.将来どうしよう?

交換留学といえば、「海外で自分が学びたい分野を学ぶ!!」という場合が多い。そうしないと、わざわざお金をかけて海外で暮らして何の意味があるの?となってしまうから。私も、留学行きたいなと漠然と思っていた時は、「自分の専門分野を極めるために、海外留学しよう!」と考えていた。だから、日本で通っている大学での専門分野がより学べるところに留学しようと考えていた。(結局、私の語学力では英語圏に留学することはできず、かつ、いつか書こうと思っている理由により、喜んでイタリアを選んだのだが。)

2023年になってから、「留学先でも色々学べるように、春休みからたくさん用意をしよう!」と意気込んで、大学が春休みに入った後、3月まるまるかけて、日本のいろんな場所に行った。そして、いろんな人に会ってみた。いろんな人に会って、その人たちの考えとか、価値観を取り入れてみたいと思ったから。(ここら辺も、今度書けたら良いなと思う。)

で、頑張りすぎた結果か意気込みすぎた結果かは分からないけど、5月末ぐらいから動悸が止まらなくなって、6月は精神的にもダメージを受けてしまった。いろんな病院に行って、動機の理由を確かめようとした。循環器系のところに行ったり、心療内科に行ったり。でも、「ストレス」「過労」としか言われなかった。心療内科では、抗不安薬と抗うつ薬を処方してもらった。ただ、飲みはじめた時に動機が治ってきたので、お医者さんとも相談して、薬を飲むのはやめた。

ここで、私はいろんなことに不安を持ちやすく、かつ、頑張りすぎて体を壊しそうになるような性格なのだとわかった。最近でいうところの「繊細さん」かもしれない。

そんなこんなで、本当に留学にいけるのか、と不安に思いつつ、結局迎えた9月の出国日に、イタリアに向けて旅立った。「本来」の私は、物事を計画立てるのが大好きで、何年先をも見通して、そのために行動する人であった。だから、本当は、このイタリア留学中の予定もあらかじめ決めておきたいと思っていた。でも、体調を崩してからは、「無理をしない」を第一優先にしていたから、それ以外のことは全てやらなかった。すなわち、1月の私が考えていた、「6月以降にイタリアに関する論文を読んで考えをまとめて、イタリアで実際に見てきて、将来やりたいことを考えていこう」という予定が全部吹っ飛んだ。

さあ、どうしよう。
私は将来何になりたいんだろう?または、何をやっていたいんだろう?

2.お金を節約したい。でもそんなこと考えずに楽しくやっていくべきなのでは?

私は、留学するときに欲しいと思っていた奨学金がもらえなかった。だから、予定していた奨学金よりも半額以下の奨学金で留学をしている。もちろん、親は「気にしなくていいよ」と言っているし、実際に、そこまで大きく気にしていないことも分かっている。だから、気兼ねなく留学すれば良いのだろう。でも、自分にそんなにお金をかけてくれていることをどうしても、申し訳なくなってしまう。本来だったら、もっと親にお金を使わせないで済んだのに…。

だったら、代わりに、お金を使った分を取り戻せるぐらいたくさん学んでこようと思ってしまう。でも、そうやって意気込んだところで、何が変わるわけでもなく、むしろ、焦燥感で空回りしそうですらある。

考えすぎなのは分かっているけれど、でも考えずにはいられないというところ。

3.イタリア語を理解したい

私は寮で暮らしている。だから、イタリア人の学生たちとご飯を一緒に食べる。学生たちはとても楽しそうに、時に、とても深刻そうに、会話をしている。例え話している内容が分からなかったとしても、見ているだけで、自分も一緒に会話している気になってくる。

ただ、問題はここからである。みんな英語も喋ることができる。だから、私がいると、英語を使おうとしてくれる。とても嬉しい。でも、学生たちが英語を使い始めると、途端にみんなから、「イタリア語で会話している時の表情・仕草」が消えてしまう。イタリア語の素敵なところは、言葉だけでなく、表情や仕草、声のトーンなど、身体の全てを使って会話するところである、と私は思う。でも、英語を話し始めると、それが全て消え去ってしまうのである。だから、私は、みんなにイタリア語で会話していてほしい。そのためには、私がイタリア語を理解できるようになると、すごく良い。(なる「必要がある」という義務の表現は、イタリアに来てからあまり好まなくなった。)

イタリア語を理解したいと思って全身全霊で相手が口にする言葉に耳を傾けていると、毎回似たような表現や単語が出てくることが分かる。その単語を拾って、相手に「この単語はどういう意味?」と聞くだけでも、イタリア語を理解する手立てにつながる。

いつになったら、「イタリア語での会話」ができるようになるかな。今からとても楽しみ。

4.やっぱり私は「繊細さん」か

留学中、人と会う。本当にたくさんの人と会う。何なら寮で毎日一緒にご飯を食べる。そして、それはとても楽しい。それと同時に、すごく疲れる。初めて会う人や初めての場所に行って帰ってきたときは、睡眠時間は9時間ぐらい欲しい。いつもは7時間ぐらいで足りるのに。夜は21時に眠くなる。

逆に、1人でいるときは楽しい。自分の機嫌を自分でとっていれば良い。留学に来て良い部分は、寮で1人の空間が存在していること。1人部屋だから、1人になれる空間が存在している。日本ではそんなことはなかった。

でも、昨日近くの地域のお祭りに参加した。久しぶりに、「誰かと一緒にくればよかった」と感じた。この辺は、今度また詳しく書きたいと思うが、イタリアの人たちは、本当に家族や友人、そして他者といる時間を楽しむ。それは見ていて、本当に楽しそうに見える。もう少しイタリアにいる時間が長くなれば、違う側面も見えてくるのかもしれない。それでも、やはり楽しそうに見える。

私はイタリアに1年間いることで、どのように変わるのだろうか。「繊細さん」であることは変わらないだろう。でも、何か考え方とか変わらないかな、と少しだけ期待している。世の中には、いろんなHSP向けの本がある。私も色々読んでみた。しっくりくる内容もあった。でも、私は自分で実感してみたい。「こういうことか」「これでいいのか」という感覚を探している気がする。

「そっか。これでいいのか」という感覚を見つけるために、今ここにいるのかもしれない。


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