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白杖のグリップをデコってみた

最近、白杖のグリップをデコるのにハマっている。
☆作業工程を動画で撮ってみました。

私の白杖のおしゃれはこれまでは天然石キーホルダーだけだったけど、最近新しい方法が加わった!
それは、白杖のグリップにバドミントンやテニスのラケット用のグリップテープを巻くこと!

水色のグリップテープが巻かれた白杖。グリップテープには、星、三日月、雪の結晶のシール✨
屋外で撮った写真。
水色のグリップテープが巻かれた白杖。グリップテープには、星、三日月、雪の結晶のシール✨
室内で撮った写真。
ピンクに見えるけど、蛍光オレンジのグリップテープを巻いた白杖。
これは、練習で古い白杖に巻いたもの。


こうやってグリップの色を変えるやり方は、SNSのXで見つけた。
意外としっかりくっついていて、すぐには剥がれなさそう。

Amazonで買ったグリップテープの写真。
青、赤、黄色、黒、その他パステルカラーなど、
カラフルなテープの詰め合わせが2袋写っている。



グリップテープは、いろんな色がセットで1000円前後で売られているものを何種類かAmazonで購入した。

試しに、前使っていた古い白杖に蛍光オレンジのグリップテープを巻いてみて、特別な接着剤などは必要ないことがわかったので、新しい白杖には、大好きな水色のグリップテープを巻いて、キラキラ光る銀色の小さなシールを何枚か貼ってみた。シールの形は星、三日月、雪の結晶⭐️🌙❄️
水色のテープを巻いたのは3週間前で、その後練習も兼ねて1週間から2週間に一度模様代わりのシールを貼り替えたり、グリップテープを違う色に交換したりしている。

デコレーションされた白杖のグリップ。黄色のグリップテープに、キラキラ光る金と銀と青の星のシールが縦にいくつか並んでいて、グリップの下の方に形が浮き出た金色の音符のシール。
その下には金色のマスキングテープが巻かれ、青と緑の音符のシール。

杖を立てかけるための道具・転ばぬ杖もデコってある。
磁石が入っている上の方に金色の音符のシール、その下にピアノのシール。ピアノは、鍵盤の上の方が曲線になっており、グランドピアノの形。


白杖のグリップに、薄いピンクのグリップテープが巻かれている。
金と銀の星と月のシール、音符のシールが縦に並び、グリップテープの下の方にはカラフルなマスキングテープが巻かれている。
マスキングテープの柄は、白地にトランプのスペードのような模様がたくさん描かれていて、模様の色はオレンジ、茶色、金色。


白杖のグリップにテープを巻いたり、シールを貼ったり、それだけでも雰囲気が変わるし自分の白杖ってわかりやすくなるし、「自分で飾った」って愛着がわくから、グリップをデコる方法がわかったのは大きな収穫。グリップカバーも素敵だけど、私にとってはカバーを作るよりテープを巻くほうが簡単。
それに、市販のものを使えるから、色もいろいろあるし✨  柄はあまり選べないけど無地にシールとかステッカーをペタペタ貼るのも可愛い。
テープ留めの代わりに模様が描かれたマステと両面テープで巻き終わりを留める方法も案外うまくいっている。

白杖をデコることについて、私の考え

次に書くことは私の考えであり、必ずしも正しいということではない。

白杖の白いところをデコレーションするサービスというのは、実はすでに存在している。
白いところにラインストーンとかネイル用のパーツをくっつけてデコるみたいで、見た感じすごく可愛い。
でも、「あまりたくさん模様を入れてしまうと、白杖じゃなくて単なる模様入りの杖に見えてしまうのでは? 白杖は安全のために持つものだから、安全性を優先すべき」という見解もあってそれはすごくわかる。
だから私は、白いところはいじらないことにした。
白いところは細くてツルツルしてて貼りにくいというのもある。
だけど、白いところを飾ってる人も素敵と思う。

白杖の白いところをデコることについては、子供の時、あるいは若い時から比較的重い方の視覚障害を持っていたか、社会人になってから視覚障害を持ったかでも意見が分かれる傾向にあるように感じる。もちろん、人それぞれだけど。

子供の時から視覚障害を持っていて、さらに盲学校に通っていた人は、白杖に限らず何においても選択肢がない、少ないというのがデフォルト。私もそうだった。
おしゃれにしたって、周りにそういうことを気にかけてくれる、教えてくれる人がいないと興味を持ちにくい。
白杖でいえば、シャフトの大部分が白、グリップは黒、シャフトの下のところは赤というのが主流。選択の余地がほとんどない。

今の時代は、視覚障害者もテレビやインターネットから情報を得られるようになり、周りの人に相談したり自分なりに工夫したりして外見のおしゃれを楽しむのが普通になっている。
そんな流れの中で「世の中の人たちは持ち物のデザインも好きなものを選ぶけど、もっとこだわる人は持ち物を好きなようにデコるらしい」という話も聞こえてきて。
そうなったら、「じゃあ、歩いてる時にいつも持ち歩いてて、他の人の目にも留まりやすい白杖もデコリたいなぁ」となるのは自然なことだと思う。
目が見えなくても、周りから服装や持ち物のセンスを褒められたら嬉しいし、馬鹿にされたら悲しい。その感情は当たり前にある。(気にしない人は、それはそれで尊重されるべきだけど)

だから、難しい。
「白杖を飾り立ててる人達は見栄えばかり気にして思慮に欠ける」という単純な話ではないと思う。


白杖は白い部分に模様が入ったら他の人から「白杖」と気付いてもらえなくて事故にあった時の扱いが不利になるのではないか、安全性を損なったら本末転倒だ、白杖はチャラチャラするために持つものじゃないだろう、という見解もごもっとも。
だけど、白いところにキラキラをつけたり好きなキャラクターを住まわせたりするのは、子供の時とか若い時からものすごく少ない、限られた選択肢の中で生きてきた人にとって数少ない「選べる」を叶えてくれることなのかもしれない。
明らかに「シャフトの半分以上を飾りで埋めて白いところを隠しちゃってる」とかでもなければ、「じゃあ、どれくらい白いところが隠れたら白杖ってわからなくなるの?」ということも言えるし、そこは感覚の問題が大きそう。

私は、どちらの意識の持ち方も感情も分かる。
私が試している、「白いところはいじらず、握る時に邪魔にならない範囲でグリップを飾ってみる」というのは、その答えの一つともいえるんじゃないだろうか。

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