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カレー屋さん

社会人になって満2年と半年。

私が入社した年に、会社の近くにカレー屋さんができた。

本格インドカレーのお店で、店主は日本に10年以上住んでいるから
日本語もペラペラ。
スパイスを使った、からだにやさしいカレーを作っている。

2年目になって、金曜の夜はそこに行って一人お疲れ様会をして、
店主のお兄さんとたくさんおしゃべりして、
インドウイスキーをロックで3,4杯飲むのが週課となっている。

彼とも、2年半の仲になって。
彼は私に一目ぼれしてくれたらしく、
いつも行くと「好き~♪」と言ってくれる。

お客さんと、店主。
だから、それ以上の関係にはなり得ないけど、
彼はいつも私のお腹を満たしてくれるし、
元気のなかった心に栄養を与えてくれる。
悩んでいたことを彼に打ち明けると、
「な~んだ。そんなこと?あまり悩まない方がいいよ!
それが運命なんだから!」と、なんともなかったかのように慰めてくれる。

国籍、性別、年齢、価値観、何もかも全然違うのに、
彼と話していると、そんなのもへっちゃらって思ってくる。

そんな彼のカレーを、私はまた食べに行く。
「大丈夫だよ~!」という一言を言ってもらうために。

とっても嬉しいです。創作活動の励みになります。