統合失調症のわたしが子どもを産むまで(3)

こんにちは。村上春樹氏の『騎士団長殺し』の文庫本1巻をようやく読み終えようとしています、もえこです。

妊娠中の悩みを書く前に

そもそも統合失調症という病気はなぜ隠さなければならないのか?

を書きたいと思います。

隠さなければならない、は当事者であるわたし個人の見解です。

でも、パニック障がいなどと比べて、芸能人や美術家のカミングアウトが少ないのも事実。

100人に1人いると言われている統合失調症、中規模の小学校、中学校で言えばひと学年に1人はいる計算になります。

なぜ公表しづらいか、と言うと、

犯罪を犯したひとへの精神鑑定が大きく影響していると感じます。

統合失調症と聞いて思い浮かべるのは、妄想、幻聴、に加えて、加虐性や殺人ではないでしょうか?

殺せという声がしたから殺した、などと言うニュースを見るたびに、ああ、また肩身が狭くなった、と暗い気持ちになります。

病気の重さ、気質もそうですが、わたし自身で言えば誰かに危害を加えようとしたことは昔も今もありません。

聴覚過敏なので、電車の中で知り合いが話しているように錯覚することはありますが、現時点では錯覚だ、と区別できている状態です。

妊娠中辛かったこと

これは持病を持っていない方も相当辛い経験をされた方もいらっしゃいますよね。

わたしは、つわりのパターンとしては食べづわりで、とにかく食べていないと気持ち悪くなっていました。

また、食の好みが変わりやすく、昨日美味しく食べていたものが今日は気持ち悪くて食べられない、ということが多々あり、主人を戸惑わせました。

また、非常に眠かったです。

職場でも休憩時間は仮眠を取っていました。

それに加えて、薬が効きづらくなったな、と感じました。もともと疲れすぎると出ていた聴覚過敏や幻聴の症状が、人混みに行くと必ず出ていました。

通勤がとても辛かったです。

もう、ほんとに妊婦車両を作って欲しいと感じるくらい、電車での通勤は妊娠期にとってもストレスでした。

あとは、飲み物の制限。

薬の副作用で喉が乾くのですが、カフェインや砂糖が入っていない飲み物を街中で探すのが大変で大変で…。

自動販売機一台につき一銘柄は必ず砂糖なし、カフェインなしの飲み物を入れてほしいです。

ただえさえ体重が笑えるくらい増えるのに、

甘い飲み物がディカフェでもあんまりありがたくありませんでした(個人の見解です)

あとは、月に一回の精神科の診療。

妊婦健診に加えて精神科にも通い、フルタイムの仕事もこなしていました。

振り返ってみても持病があるのによくこなしていたなー!と感じます。

もっとカミングアウトしやすくなれば気が楽なのに、とその日を願わずにいられません。

次回は妊娠初期から中期について書きたいと思います。



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