ヨルダン人の時間の表し方、お洒落な5種類。
10年ぶりにヨルダンに帰ってきた。
10年前に約4ヶ月滞在していたとは言え、
たかが4ヶ月。しかも学生だった。
10年ぶりに来て働くとなると、日々新たな発見が目白押しだ。
最近、イスラム教徒独自の時間の表し方を知った。
ヨルダンはドライクリーニングが結構安い。
お店もそこら中にあって、シャツ1枚200円、ワンピースで400円だった。
お店に持って行って、引越し日が近かったので、「いつ仕上がる?」と聞くと、
「ん〜、、明日のアシル以降かな!」
「明日の、、アシル????」
アラビア語ではジュースをアシールと言うので、
恥ずかしながら何でジュース?とか一瞬思った。
が、それは飲み込んでキョトン顔かましてみた。
どうやらそれは16時とか17時以降のことだと言う。
ヨルダンの多くのムスリムたちは1日に5回お祈りをする。
そしてその時間は決まっている。
しかもこんな風に、1回目のお祈り、2回目のお祈り、3回目の…
とは呼ばない。
5回ともそれぞれの名前がある。
1回目は夜明けごろなのでその名の通り、夜明け、ファジル(dawn)。
2回目は正午くらいなので、正午、ドホル(noon)。
3回目はまだ昼間、アシル(日中的な)。
4回目は夕暮れ時、マグリブ(陽が沈む場所という意味。モロッコのこともマグリブと言う)。
5回目は晩御飯どき、イシャー(「晩ご飯」とほぼ同じ)。
日本人は人との約束や予定は基本「時刻」で表すのが普通だ。
それがヨルダンだと、このお祈りのタイミングが行動の軸となるので、
アシルの後に会おうよ。
イシャーの前に行こうか。
ファジルとドホルの間でどう??
そんな感じになるらしい。
なんかちょっとお洒落だなーと思った。
それを知ってからヨルダン人の会話を聞いていると、
確かにそのお祈りのタイミングの名前で結構話していたことが分かった。
でも結局私のお気に入りのシャツは、翌日のアシル以降に取りに行っても、
その翌日の朝に行っても仕上がっていなかった。。。
未来のことを話す時はいつも魔法の言葉「インシャーアッラー」をつける。
未来のことは神のみぞ知るので絶対とは言えない、
つまり、関西人の「知らんけど」に何となく近い感じがする。
「明日なら出来てるよ、インシャーアッラー。」
このお洒落な時間の表し方を私もマスターしよう!インシャーアッラーーー。
つづく
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