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ドイツで年金手続き

『年金について』
ドイツと日本は社会保障協定を結んでおり、両国での支払い年数を合算してもらう事ができます。その事によって、受給に必要な加入期間を満たしやすくなりますね。

私は現在ドイツでの仕事を通してドイツの年金Rentenversicherung (レンテンフェアジッシャルング)を納めています。日本の年金は現在は納めていません。ですから将来は、日本からは日本で納めた分に対する額だけ、ドイツからはドイツで納めた分に対する額だけの年金を受け取る事になります。(続けて日本でも納めておきたいという人は、任意加入という手段もあります。)

最近、日本から『ねんきん定期便』が届きました。今までに日本で納めた年金の詳細が載っており、間違いがあれば連絡を…と知らせてくれるお便りです。インターネットから申し込みをすれば、海外の住所へ直接送ってくれます。
有り難いですね。

暫くして、ドイツの年金からも同様のお知らせが届き、過去の未払い理由について問われました。
私の場合は、ドイツ入国後から年金を納め始めるまで(仕事をするまで)の空白が2年間ほどあり、その間の、

・パスポートの出入国印ページ
・Aufenthaltserlaubnis(アウフエントハルトスエアラウプニス/(ドイツでの)滞在許可証)の貼られたページ
・1年間のFreiwilligendienst(フライヴイリゲンディンスト/ボランティア…という名ですが働きながら住む部屋と食事、お小遣い程度のお金がもらえる活動)の参加証明

のスキャンをメールで添付送付し、「ドイツへの入国以前は日本の年金に納めていました。」と報告しました。

すると後日、『日本での保険期間確認請求書』なる物が届きました。
ドイツから日本へ問い合わせるための書類で、用紙にも日本語表記がありますし、記入も日本語でいいようです。
…ですが、今まで日本で納めた年金について、年金の種類や金額、仕事先、その住所まで記入欄があります!

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(用紙裏面/表面には私のドイツ年金番号が印刷されていますので省略させて頂きます。)

日本から届いた定期便があって良かった!!

定期便を頼りに記入しますが(和暦を西暦に直すのが少しややこしいですが、情報がまとめてある定期便はとても助かりました)、会社の住所までは載っていません。全て覚えている訳もなく、インターネットで確認できる先は記入できたのですが、1社の住所だけがもう十数年も前の事で当時の住所から移転しているやも知れず、間違えた住所を書くよりはいいかと空欄のままで提出しました。
会社名は記入しましたし、問題があれば連絡が来るでしょう。

ドイツでは17歳から年金の支払い受け付けが始まるそうで、私の場合も17歳迄遡って説明をする必要がありました。ただ、「高校、大学、語学学校へ通っていた期間は考慮されます。それらは他国の学校でも構わないので証明を送ってください。」とのことでした。
なので、私の場合は、

・日本の高校卒業証明のコピー&翻訳(…がなかったので自分で訳し、非公式である旨を明記したもの。)
・日本の大学卒業証明のコピー&翻訳(こちらは以前にも必要な場面があったので用意した公式の翻訳があり、そのコピー。)
・ドイツで通った複数のドイツ語学校のTeilnahmebescheinigung(タイルナーメベシャイニグング/参加証明)や、Zertifikat(ツェティフィカート/(終了)証明)

を揃えて送付しました。
日本の高校や大学の卒業証明には卒業の年だけが記載されており、入学と在学期間が不明となるので自分で明細を付箋付けしておきました。(例えば、ドイツの大学では高校卒業後の入学時期も在学年数も人によってまちまちですので「大学だから4年間だね」とはならないからです。)

ドイツ語の語学学校の参加証明では、1校の参加証明が見当たらず、13年も前の事になりますが電話で問い合わせて新たに証明を郵送で送ってもらいました。これが更にもっと後だったら…?一体何年前の事まで対応してもらえたでしょうか。

長々と書きましたが、皆さんにお伝えしたかった事、それは、「ドイツで長く暮らしていくなら、過去の情報とその証明が結構必要になるよ!」ということです。

高校卒業証明や大学卒業証明は、日本の母校に依頼すれば数百円の手数料で発行してくれます。長期にわたるドイツ暮らしになる事が分かっているなら、念の為に渡独の際には持参しておいたらいいかも知れません。ドイツで「なにか職業訓練を始めたい」と思った際などにも必要となったりしますしね。(ただ、日本語でもらっておいた方が良いようです。大概の学校が英語での発行もしてくれるのですが、わざわざ英語で発行してもらっていたら「オリジナルの言語からドイツ語へ訳した物でないとダメだ」と言われ、日本語の証明を取り直す羽目になりました。ドイツには役場が公認した翻訳家の方がおり、その方に依頼して日本語からドイツ語へ翻訳して貰い、その公式な物であるという印(スタンプ)が押されていないとダメな場合があるのです。)

そして、ドイツで語学学校へ通った場合には、その証明も大切に保管しておきましょうね!(私だ!)


13.11.2020

※記載の情報はあくまでも私個人の体験に基づく、また、記載日時点の物で、専門機関の情報ではありません。不明な点は各専門機関へお問い合わせ頂き、ご自身でご確認ください。


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