国際結婚中の私が、国際結婚を他人にも勧めるのか。

この問題…。
う〜ん、
特に止めもしませんが、お勧めもしません。
(なんじゃそりゃ！)

海外生活は、決して楽では無いという事は断言しておきたいです。母国では気にしたこともなかったような事にイチイチ壁が有ります。だけど、楽しいこともたくさん有ります。
結局のところ、夫婦生活としての課題は、「夫婦でどんな結婚生活を送るか」という、国籍に関係のない本人達次第ではないでしょうか。

「海外生活に憧れる」というお話を聞くこともあるのですが、私個人の感覚としては、「どこ(海外)も、結局はただ人が住んでいる場所」です。

良い人もいれば嫌な人もいるし、仕事場では人間関係が複雑にもなります。お高い税金だって払うことになるし、初めは異文化が目新しいかも知れないけれど、慣れればただ日常があるだけです。

日本には「住めば都」というポジティブ思考もありますが、海外ではただ何気ない日々を暮らすだけでも「母国(また母国語)ではない国に暮らすストレス」が常につきまといます。

「国際結婚がしたい」「いつか海外に住みたい」と、『外国人と結婚すること』を目標にして結婚相手を探しておられる方もいらっしゃるようですが、個人的には、「その目的では後に自分もお相手も苦労する事になるのでは…。」と多少は引っ掛かります。が、特に否定も肯定もするつもりはありません。
知り合いとも言えないくらいの人の話なのですが、「日本が好きだから」という理由で、在独日本人女性にばかりアタックする事で巷では有名なドイツ人男性が居ましたが、彼はいつしか本当に日本人女性と結婚しました。出会いはどうであれ、やはり結婚にまで至るという事は、お互いに相性や気が合ったからでしょうし、双方が幸せならそれでいいと思います。
良い人に出会えるならば、出会い方もお見合いでもマッチングアプリでもいいと思います。

ただ、「外国人＝なんでも叶えてくれる夢の国の王子様」ではありませんので、出逢った当初、あるいはそれ以前から、「外国人の彼氏(彼女)」について想像や理想が大きく膨らんでしまっている場合には、一旦一歩引いてから冷静に判断される事をお勧めします。
「お相手の友人達に会ってみて気が合うという人達の雰囲気を知る」「ご家族に会ってみて価値観や育った環境を知る」のは勿論のこと、自分の友人達にも紹介して、もしも複数の友人達から反対される様なら慎重になった方がいいとは思います。

そして、結婚後の海外生活では、受け身ではなく、自分がどれだけアクティブでいられるか、が大切な気がします。

夫婦関係は、異文化で大変ではあるけれど、異文化だからこそ許せる部分もあると思います。

後、落ち着いた生活よりも刺激や変化を求める人には合っているのかも知れませんね、国際結婚。

日本人側のキャラクターとしては、
-考え方が柔軟でありながら、自分の意見も伝えられる人(自分とは違う意見や習慣も受け入れられる人でありながら、流されずに、自分らしさや自分の意思を保てる人。)
-打たれ強い人(日本は基本、なんでも優しい！優しく対応されることに慣れていると、海外ではガツンとダメージを受けます。)
-自分1人で行動出来る人
-自分から行動出来る人
-物事への執着が少ない人

が、国際結婚に向いている気がします。
※あくまでも個人の考えです。

後は、
私は最近、歳をとり、両親も高齢になってきた事で夫婦問題ではなく家族問題を感じます。
「ドイツからは日本が遠い…」と、痛感しています。家族のピンチに、直ぐに駆けつけられないもどかしさは有りますね。

ここに書いたのは「海外暮らしの国際結婚」を想定して私が個人的に思う事で、「母国暮らしの国際結婚」となるとまた違うと思います。

どこの国の人であれ、自分に合う人と出会えて結婚出来るならそれが一番ですよね。

2024年12月29日