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Drei Könige
今日1月6日は、Heilige Drei Könige(ハイリゲ ドライ クーニゲ / 東方の三賢者・東方の三博士)の日でした。
キリストの降誕を聞いて、お祝いに駆けつけた3人の賢者達が、聖母マリアに『乳香、没薬、黄金』を贈り物としてささげたと言われます。(黄金以外の2つは、お香のようなもの。教会内で焚かれたりしますが、強い独特の香りがします。)
地域でも、3人の賢者に扮した子供達が家々を回って言葉を述べたり歌を歌って、お礼に家の人はお菓子や教会への寄付を渡します。
↑6日に近づくと家のポストに入れられていました。教会への寄付の振り込み先の案内も同封されています。本来なら子供達が家々を回り、対応した家にはこの文字(新年と賢者達の頭文字)をその家の玄関の上部に書いていくのですが、今年はコロナで回らないのでしょうか? シールになっていて、貼ることが出来るようです。(この文字が書いてある家がカトリック教徒の印でもあり、子供達は旧年のものを目印に家々を回ります。)
↑こんな感じ。この時の子供達が扮する3人の賢者達は多くの場合3人の王で表され、白のガボッとしたワンピースを服の上から被り、赤や青のマント、手作りの王冠を身につけた姿で、降誕の場所を示したといわれる『星』を持っています。イラストの左の子が持っているのはお香を焚く器(またはお香そのものを箱やお皿に入れて)で、右の子の持っているのは黄金の玉です。(※マントの色を含めてイメージです。正式にはどの賢者が何を持ち何色のマントと決まっているのかも…。)
3人の賢者はドイツ語では、
Melchior(メルチュアー)
Balthasar(バルタザー)
Casper(カスパー)
と言います。
クリスマスの時期になると教会に飾られる、Krippe(クリッペ)と呼ばれる降誕の場面を人形などで再現したものにも、この3人の賢者は登場します。
↑過去の、クリスマスマーケットの会場で見たKrippe(クリッペ)。3人の賢者達も居ます。顔の作りがリアルなお人形で怖いですが、こういったリアルなお顔立ちの人形でのクリッペを見ることもドイツでは多いです。
日本でのクリスマスツリーは、12月に入ると早くから飾って25日でその役目を終えますが、ドイツでは23日などクリスマス直前からツリーを飾って、この、ドライ・クーニゲンで役目を終えます。(家庭によっては、そうではない場合もありますけれども。)
ドイツ人の友人のお家では、家の中に飾ったもみの木のクリスマスツリーの根元に、自分達で作ったお人形を使ったクリッペを飾っていました。そのように、クリスマスツリーとクリッペをセットで飾るご家庭も多いようです。
2021年1月6日
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