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「戦国時代」でも大違い

 歴史雑記034
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 僕が研究している(?)のは、大雑把にいうと「中国先秦史」である。
 厳密に言うと、『史記』が成立する前漢武帝期あたりまでの研究動向は抑えないといけないし、清朝考証学の成果は未だに偉大なものだし……と際限がないのだけれども、狭義の専門を聞かれると、「先秦なんですけど、春秋末から漢初あたりです」と答えることが多い。
 いわゆる「戦国時代」はこのなかにすっぽりとおさまることになる。
 さて、僕はノンフィクション編集者として、日本の「戦国時代」(いまは「中近世移行期」と言うことも多い)に関連する書籍をそれなりに担当しており、研究会にお邪魔して勉強させてもらうことも多い。
 もちろん日本の「戦国時代」は中国のそれを踏まえて命名されたわけだけれども、両者はずいぶんと史料状況や研究手法が違う。
 今回は僕が中国畑から見て「ギギギ……羨ましい……」と思うところをいくつか挙げてみたい。

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