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「思考停止という病」を読んで私が考えたこと・感じたこと

こんばんは。
「思考停止という病」、読了しました!
昨日から読み始めて僅か2日で読了。
興味深くて楽しくて、ページを繰る手が止まりませんでした。
気が付いたら読み終わってました😂
その中に特に心に刺さる文章があったので、以下に記しておこうと思います。

2023/01/25

P.128
たとえば、「お腹がすいたな」と思ったとき、人はその欲望に従い、冷蔵庫を開けて 食べ物を探したり、食事のことばかりを考え始めたりします。そのとき、止観をしてみると、「お腹がすいた。でもお昼を食べたばかりだから、少し我慢しよう」となります。煩悩だけではありません。ほかのあらゆる情動が働いたときにも、止観することを覚えておくと、自分自身をコントロールできます。「上司に怒られた。ムカついて暴飲暴食をして、悪口をたくさん言ってしまった」 という人も、「上司に怒られた。 理由は●⚫。次はこうしよう」とマインドセットが変わります。誰かに大事なものを盗まれたり、傷つけられたりすると、情動が一気に膨れ上がります。たとえば、財布を盗まれとき「どうしよう!」「ふざけんな!」とパニックになったり、イライラしたりします。この情動が湧き上がった際に止観を行うと、「盗まれた。イライラしてもしょうがない。警察に届けよう」と、冷静に対処できます。

止観を行うことで、想定外の事態が起こっても慌てず冷静に対処することができ、更には自分の感情もコントロールできるようになる、といったメリットが自分に生まれるのだ、ということが理解できた。

P.147
さて、なぜ「脳内情報発信」という言い方をするかというと、情報を発信しようとすること自体が思考活動の始まりになるからです。
たとえば、誰かがビジネス書を書いたとして、それがたんなる情報でしかない場合は価値を持ちません。
では、価値がある情報とは何か?
・希少であること
・有益であること
・何かしらの解釈があること

これら3つのどれか、もしくは複数を含んでいる情報であることが価値ある情報の 条件です。

希少であるというのは、まだ多くの人が知らない情報ということです。メディアが 特ダネを求めるのは、それを速報して希少性を獲得しようとしているのです。ジャーナリストが、様々なところに取材に行くのは、普通の人が踏み込めない現場に行くことで希少性のある情報を獲得するためです。

P.148
価値ある情報の条件のもうひとつは、その情報が有益であることです。見聞きした人がメリットを得られる情報であれば、価値ある情報になります。

最後の条件は、その情報を、発信者が何らかの解釈が入った抽象度の高い情報として、発信しているかどうかということです。これに関しては、情報発信者の解釈の精度や内容にもよりますので、解釈が入っていれば必ずしも価値ある情報になるかと言えば、そうではありません。

たとえば、新聞、雑誌、書籍の執筆者は、部分情報の集合を抽象度の高い情報に変換して発信することで価値を提供します。一方のテレビやラジオは、速報性つまり希少性がほとんどを占めています。

発信者は、多くの人に知られていない有益な情報に対して、抽象度の高い情報に変換して発信を行うことで、その価値を私たち受信者側に提供する…という部分は、私が特に「なるほどなあ」と考えさせられた箇所です。
情報もそれだけでは単なる事実であり、その事実を如何にして抽象度を高くしてそこに価値を持たせるか、といったところが大切なのかなと感じました。

先月から取り組み始めたWebサイト作成(記事執筆)の仕事にも、この考え方はかかわってくるなあと感じました。
情報を、抽象度の高いものとして如何に価値あるものとして読み手側に提供するか…というのは、すごく考えさせられました。


もともとこの本、名前だけは聞いたことがあって、でもなかなか読めずにいたので、今回の機会はすごく貴重というか、読めてよかったなって思います!

父へ、薦めてくれてありがとう。

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