ゆるふわなマレー人
多民族国家のマレーシアはざっくり分けると、マレー系67%、中華系25%、インド系7%という割合になる。
全体の6割以上を占めるマレー人。
政治もマレー系を中心に動いていて、公務員もマレー系で構成されているそう。言われてみると、警察や教師などはマレー人しか見たことがない気がする。
そんなことを聞いたら、マレー人はさぞかししっかり者なのだろうと思う人もいるかもしれない。
決してそんなことはない。
むしろ「なんてのんびりやさんなんだ!」と思うことばかり。
彼らの「後5分」は30分だし、約束の時間になったので電話してみると「今起きた」なんてのはざらにある。
もう慣れたからなんとも思わない。心が広くなったのを感じる。成長である。
それでもたまにくそ〜と思うことはある。
「30分に待ち合わせね!」と言われたので、これはいつものパターンだと思い、少し遅れて着くように行った。
そしたら、なんと、信じられないことにその子の方が先に着いていた。マレー人の奇跡である。
笑顔で一言「日本人でも寝坊するんだね!」と言われたときの気持ちはなんともいえないものだった。
遅れるためにわざわざ遠回りした道のりは、私の足を美脚にしてくれるに違いない。そう思うことで心を落ち着けた。
こんなことで心が乱されるようでは、やっぱりまだ修行が足りていないのだと思う。
でも、彼らののんびりとした性格に癒されることも多い。
日本だったら「あ、これ遅れると怒られる」と思って胃がきりきりするような場面でも、まあいいやと思って好きな音楽を聞きながら次のバスを待つことができる。
加えて、待つ間に近くの売店で砂糖多めのドリンクを買ってくるとさらに良い。
マレーシアに来てから、心の余裕がありすぎて困っている。
大抵の心配はどうでも良いことのように思えてくるので、わりと毎日ハッピーに過ごせてしまう。
ゆるふわなマレー人たちとの生活は面白いことだらけなので、まだまだ書くことがあるなあと思う。でもこうしている間にも授業に遅れそうなので一旦終了。