マレーシアにいた時から、もう1年半も経ってしまったことに驚く。その間、noteは全く更新していない。 そもそもnoteを始めたのは、マレーシアでの留学生活を見落としの無いものにしたかったからだ。 だから期間限定だったし、日本に帰ってからは特に書きたいことも無かったので完全放置。 ただ、この自粛期間中に岡本太郎の『今日の芸術』を読んでいると、「やば〜何か書かないとだめだ」という気持ちになった。 というのも、「自分自身に充実する」ことが最近できていなかったなと改めて思
「本当に色んな人がいるなあ」 カフェで雨宿りしてるときふと思った。 お店を見渡せば、ヒジャブを被った女性、中華系のグループ、さらにどこか東南アジア系であろう浅黒い肌の人たち。 最近は見慣れた光景だが、改めて感心してしまった。 私の想像通りのマレーシアである。 というのも、マレーシアの人口構成はマレー系67%、中華系25%、インド系7%。 多民族国家でありながら、お互いを認め合い仲良く暮らしている。 なんとなくそんなイメージを持っていた。 わけだったのだが、
マレーシアに来て初めて知ったことがある。 それは、 マレーシアは日本に占領されていた歴史があるということ。 私にとっては、衝撃の事実、そして全くの初耳であった。 (ろくに受験勉強をしてこなかった上に、留学前に最低限の知識すら付けて来なかったことまでバレてしまった) 簡単に説明すると、 第二次世界大戦において、日本は資源を獲得する必要があった。 そのために、欧州の植民地であった東南アジアを侵略することに。 その際に日本は「アジア人のためのアジア」というプロパガン
「マレーシアでは、進化論ってどういう扱いをされてるの?」 この質問を受けてから、実態が気になって気になって仕方がなくなった。 あれ、確かにみんなどう思っているのだろう。 そもそも、科学と宗教って共存できるのか。 日本にいたら疑問にすら思わないことである。 私たち日本人にとって、 "サルが進化してヒトになった" という進化論は、信じる信じないの問題ではなく、もはや一般常識である。 しかし、イスラム教を信仰するムスリムにとっては、クルアーンに書かれてある通り "神
ムスリムとLGBTって難しい。 イスラム教では、そういった存在は神の創った秩序にそぐわないと考えるからである。 そしてマレーシアでは、同性婚は違法である。 マレー人の友達との会話で印象に残っているものがある。 好きな歌手はだれ?という質問をしたときのこと。 「イマジンドラゴンズとかマルーン5とか聞く」 「え、私もめっちゃ好き!」 「それとサムスミスも聞くけど、彼はゲイだからなあ…。だから好きなのは歌だけ!」 なるほど。 そういう捉え方なのか。 その他のことには
イスラム教徒は豚肉、アルコールが禁止であるというのは有名な話だと思う。 さらに詳しい話をすると、食べていいのはハラール料理と呼ばれるものだけだ。 また食べ物や習慣も含めて、イスラム法において合法なものをハラール、合法でないものをハラームと言う。 ところで最近私が覚えたイスラムジョークがある。 本来であれば、女性は体のラインが隠れる服を着ることがイスラムの決まりであるが、最近の女の子はタイトな服を着ていたりする。 そういうときは大袈裟に 「Oh!! It’s ハラー
日本にいようがマレーシアにいようが恋愛ゴシップは好きなのである。 ここでも人の恋バナに首を突っ込みまくった結果、最初は不思議でならなかったマレー人の恋愛観がわかってきた。 マレー人の恋愛観には宗教が大きく関係してくる。 実は一概にイスラム教と言っても、全員が全員敬虔なイスラム教徒というわけではない。 それはどんな宗教でも同じだと思う。 私の友達は両極端だ。 1人は敬虔なイスラム教徒。 ヒジャブはもちろんだし、ハラールマークの無い店では何も口にしない。礼拝の時間に
イスラム教と聞いてイメージしやすいのはヒジャブ(女性が髪を隠すためのスカーフ)だと思う。 「すごく宗教チックだし、なんか暑そうだし、後ろから見たら全然見分けられないわ」 私の最初の感想はこんなもんだ。 うん、我ながらとても失礼。 でもこの時の私は全くわかっていなかった! ヒジャブの素晴らしさを!ムスリムの女性(ムスリマ)はなぜヒジャブを着けるのか。 実はクルアーン自体には、 "ヒジャブを身につけよ" という明記はなく、「ヴェール」や「長衣」で身を包めとしか書い
多民族国家のマレーシアはざっくり分けると、マレー系67%、中華系25%、インド系7%という割合になる。 全体の6割以上を占めるマレー人。 政治もマレー系を中心に動いていて、公務員もマレー系で構成されているそう。言われてみると、警察や教師などはマレー人しか見たことがない気がする。 そんなことを聞いたら、マレー人はさぞかししっかり者なのだろうと思う人もいるかもしれない。 決してそんなことはない。むしろ「なんてのんびりやさんなんだ!」と思うことばかり。 彼らの「後5分」は