◇ライブを開催するかどうかの決断は、どちらも正しくて間違っているんだ。＃221

毎年、年末にある大きな音楽フェス
通称レディクレとCDJの開催中止のお知らせが届いた。


私はその通知を見たとき
「やっぱりな。しょうがないよな。」と思った。


コロナ禍でライブを開催するのはどうなのか
という考えはよく耳にする。


たしかにライブというのは

大勢が１か所に集まるため
感染リスクはかなり高まるし

1～2時間ほどずっと同じ空間にみんながいるから
大勢の人に広まる可能性もあるため


どんな場所よりもコロナが
拡大しやすいかもしれないけど

一概に「開催するべきではない。」という意見には
私は賛成が出来ない。


コロナが流行り今年の３月から
開催予定だったライブがたちまち中止や延期になり

緊急事態宣言も発令され
一気にライブがなくなった。

その間、配信ライブや無観客ライブが行われ
私たちはスマホやSNSを通して
ライブを見るのが当たり前になった。

8月の下旬ごろ
お客さんの数を減らし感染対策をしたうえで

ポツポツと少しずつ
ライブハウスやアリーナの会場での
お客さんを入れた有観客ライブを行うようになった。


私もこのご時世になる前は
2月の23日のライブが最後で

9月の24日に約7か月ぶりにライブハウスで
大好きなアーティストのライブを見た。

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その時も完全にコロナが収束したわけでもないし
感染対策をしてるとはいえ

周りに「ライブ行くんだ！」と

普段のようにルンルンの気分で
言える状況では決してなかった。

むしろ、ライブにいくと口にした瞬間
「え？大丈夫なの？」と顔を曇らせるような雰囲気だったし
会社にも行くとは決して言えなかった。


だけど、私は「行く。」と決めていた。
もちろんそれは自己責任。

コロナに感染したとしても
そこに行くと決めたのは自分だし
日頃から体調管理が出来ていないのも自分だから

ライブや主催者側は一切悪くはないから
絶対に悪者にしないと決めていた。


そう。ライブに行くも行かないも自己責任であって

行くと決めるのも正解であり不正解。
行かないと決めるのも正解であり不正解。

どっちの行動も正しくて間違っているのだ。


きっと開催する方もそうだ。

このご時世で開催するかどうかなんて
そう簡単には判断できないし

もし、そこでクラスターが発生し
たくさんの人に感染してしまったら

まっさきに責められるのは主催した側。


ニュースになれば
「この状況で開催するなんてありえない。」
「やっぱりライブは良くない。」
だの、ああだこうだ言われ
ますますライブという存在が悪者になる。

本当はどちらも悪くて
どんな選択も正しくて間違っているけど


世の中からすると
どちらか一方が責められてしまうものなのだ。


きっと今回の音楽フェスの開催中止も
開催１週間前にしてこの決断だったから
苦渋の決断だったと思う。


実際に私は運営の方と関わっていないから
これは勝手な憶測で語ることになるが

きっとこの状況でも

どうやって感染リスクを抑えるか？
この状況でどうやってお客様に楽しんでもらえるか？

などをたくさん考えて話し合って
構成も練って開催に向けて頑張ろうとしてくれたと思う。

開催中止という決断に悔しさを覚えた人も
もしかしたらいるかもしれない。



ひとつ言いたいのは
ライブを主催する側もものすごく考えて行動しているということ。


私は９月、11月とライブに行って
それを目で見て実際に足を運んで感じた。


この状況で何言われるか分からないし
リスクもあるうえで開催をすると決断してくれた運営の方。

声を出せない状況でも
楽しませてくれるアーティスト。

ただでさえ一人一人のチケットをもぎ取るのが大変なのに
入場のところにはアルコール消毒と検温をして
コロナのアプリを一人一人確認してくれるスタッフさん。


ライブの熱気で苦しくても
大声で歌いたい気持ちを我慢しながらも

ちゃんとマスクを着用しているお客さんたち。


そんな光景を見ているし実際に体験しているから

私は一概に「ライブを開催すべきではない。」
という意見には賛成が出来ない。

それはきっとこれからも変わらない。


自分で行くと決めた人も
行かないと決めた人も

ライブを開催すると決めた側も
開催しないと決めた側も

どちらも正しくて、どちらも間違っている。


だからこそ、その決断が間違っていない方へ
自分が行動していくことが
なによりも大事なことなのではないだろうか。


最後にひとつ言いたいのは、


コロナが終わればすべて解決するのに。
コロナのバカ野郎！！！！


一刻も早く普通の日常が戻り
素敵な音楽が鳴り響くライブが

各地で開催されますように。



本当にライブはいいものだし、ライブハウスは素敵な場所だから。