名前をつけてやる_2|なまえをきめてください
考え方の癖などのもやもやした気持ちや感情に名前をつけて観察すると、どうやらいいことがたくさんありそうだなと分かってきました。
これは、名前のつけ方のポイントやその後の扱い方についてまとめてみるnoteです。
実例については別のnoteでまとめてます。
何に名前をつけるか
ネガポジどっちにしろ、輪郭をはっきりさせたいときに名前をつけるとよいです。ふわっとしてるけど掴んでおきたいものと言ってもいいかも。
本noteでいう「名前をつける」とは、「定性的・複雑な現象に対しラベリングをする行為」であると定義してみます。
自分やコーチングセッションで名前をつけてよかったものの例はこんな感じ。
◆ネガティブ寄り
・心の動きの癖
→困っちゃうようなやつ。「ロジカルさん」はこれ。
・いつもの失敗パターン
→自分の場合は「すぐそこにある沼」。
◆ポジティブ寄り
・向かいたい方向やありたい姿
→自分でいうところの「叶え組の星」はこれかな。
・大事にしたいもの
・よい心の状態
コーチングセッションがうまく進んだときも名前をつけるといいらしい…!
「自分の状態」にラベリングする(名前をつける)と再現性が高まるとのこと。
◆どちらの要素も混じる複雑なもの
・相反する感情群
→チームシビアとチーム寛大
・複数の分人
名前をつけるメリット
ここからは基本ネガティブなものについて書いていきます。
(ポジティブなものについては知見がたまったら書く。かも。)
名前をつけると何がよいのか?おおきく3つあります。
「名前をつける」のメリット
1.見つけやすくなる
2.距離を置きやすくなる
3.深刻になりすぎずにすむ
1.見つけやすくなる
名前をつけると、その対象が出てきたときに見つけやすくなります。
そもそも、認知できないとコーピング*等の対処もできません。
*コーピングとはストレスとの付き合い方のこと。具体例はこちら。
かつて精神的にやばい状態を認知するまでに多大なタイムラグ(半年とか)があったのですが、ジャーナリングでもやもやを書き出す→名前をつけるでラグが縮まりました。
名前つけ前:(もやもやするけど気づいてない)なんかだめだ…
名前つけ後:これはあのときのロジカルさんだ!
2.距離を置きやすくなる
対象がどんなものかにもよるのですが、「自分の一部分でありながら距離が置ける」ようになるのも大きなメリットです。
便宜的に別の存在として対象を置く(名前をつける)ことで、自分と対象とが100%同化している状態から脱するきっかけになります。
名前つけ前:(もやもやするのは自分)なんかだめだ…
名前つけ後:ロジカルさんが出てきたな~
3.深刻になりすぎずに済む
感情に引っ張られずに、「じゃあ、どうする?」を考えやすくなります。
名前つけ前:(もやもやに引っ張られてエネルギー切れ)なんかだめだ…
名前つけ後:ロジカルさん出てきたな~何が不安なんだろう?
自分の気持ちや感情を客観視しやすくなり、フラットに事象としてとらえる感覚です。
またネガティブなこと考えてる…ダメだ…
ではなく
「お、ネガティブちゃん出てきたな〜そうか〜しんどいと思ってるんだな。」と感じるイメージです。
ここで大事なのは、"感じてはいけない感情はない"ということ。
出てきた感情がどんなちっぽけで情けなくて汚いように思えても、感情は内外の刺激に対して不随意で出てくるので、コントロールできないし、ましてやなかったことにはできない。
精神科医の名越康文先生の言葉とのこと。
Dr.ゆうすけさんのnoteは何回も読み返してるなあ。
陰性感情に対処するには、以下のプロセスを踏んでいくのがいい。
① 浮かんできた感情をまず認める
② 溜め込まず、なるべく早期に「吐き出す」
③ 「浮かんだ感情」と「直後の行動」を分ける
「名前をつける」のは、ゆうすけさんのnoteでいうところのプロセスをよく出てくる感情についてのんびり対処する方法とも言えるかも。
システムの保守運用の世界でいう、暫定対応と恒久対応で言ったら後者なんだけど、長くなりそうなので別のnoteで書くね。
どうやってつける?
ここは直感で!対象を表せるのであればどんな名前だって大丈夫。
名前をつけるときのポイント
・なるべくみじかく
・ポップでキャッチーに表す
感情の奥にいるキャラクターに名前をつけるイメージとも言える。
対象がネガティブなものであればあるほど、ポップでキャッチーな名前をつけるのがおすすめです。くだらないほどよい。ダジャレやあだ名みたいな感覚かなあ。
「遊びが余裕をうむ」とは、コーチングの師匠であるところのはぐくむ 小寺さんがいってたこと。
へんてこなくだらない名前をつけておくと、シリアスになりづらいし、気が楽になります。これは実践しないとわからない感覚なので、だまされたつもりでやってみる価値ありです。
名前をつけた後の扱い方
名前をつけたら、「観察」します。
出てきたなと思ったら、書き留めておくのがベスト!忘れちゃうからね。
毎回引用してるけど、ジャーナリングと組み合わせるのもおすすめ。
コーチングセッションで扱うのもおすすめです。
「観察」するための質問
・なんて言ってる?
・どんなときに出てくる?
・どんな表情をしている?
・どんな格好をしている?
・何をほしがっている?
必ずしも解決しようとする必要はなくて、まず存在を認めるのが大事。
ゴール(仮):含んで超える
ここはまだ実験中なのだけど、「それもまあ自分なんだよね」と無理せず実感できる状態をゴールと置いてみています。
認めなきゃダメなんだ…!ではなく、まあそうだよね。いるよね。というフラットでドライなニュアンスです。伝わるといいな…
距離を置きやすくなる、と書いたけど、どんなちっぽけで情けない汚い感情も結局自分でしかない。
切り離すことはできないし、無理にそれをやろうとするとダメージを受けるのも自分。
「含んで超える」とはインテグラル理論の用語のひとつなのですが、それもすべて自分であると実感すること、と理解しています。
ここらへんに興味がある方は垂水さん主催の勉強会がおすすめです。
(どっかに超越と包含について言及されたnoteがあったとおもったのだけど発見できず…)
読んでいただいてありがとうございました!何か参考になればうれしいです!
お知らせ
コーチングモニターの #bosyu 受付中です!
どんなものなのか話を聞いてみたい、自分の心の癖に名前をつけてみたい!という目的でもOKなのでお気軽にどうぞ~
(名前はもちろんその後の扱い方も一緒に考えるスタンスです)
夏だ!と浮かれていたら急に寒くなってびっくり。
あったかいものでも飲んで体調崩さないようにしたいな~~
それでは!
ありがとうございます!いただいたサポートは、何かとびきりわくわくすることに使います!