逃げ込み先はミニシアターだった
シネコンでない街の映画館、ミニシアターがすきです。
札幌にいたころ、仕事帰りひとりでレイトショーによく行っていました。
うまくいかないとき、納得いかなかったとき、家に帰る前のワンクッションとして機能する場は、居酒屋やバー、ライブハウスなどいろいろあるが、自分の場合は映画館、特にミニシアターだった。
映画館いいぞ!というのは、この記事でも少しふれてたり。
・映画館に行く
→派手な娯楽作品か、いっその事暗くて重い作品を観るのもおすすめ。帰りがけにぱっと寄れる映画館を探しておくと吉。ひとけのないレイトショー大好きです。
映画館=物語世界に没入できる装置
映画にめちゃめちゃ詳しいわけではない。もちろん観るのはたのしいけど。
じゃあ映画館の何がすきなのかなと考えていて、強制的に物語世界に没入できる装置ととらえているところがあると気づいた。
1時間半ないしは2時間、ほとんど強制的に(かつ違和感なく)視覚と聴覚を占有するアクティビティってなかなか他にない。
座っていればよいし、情報量が多いから脳のリソースを割かざるを得ない。
当日にパッとレイトショーでやっている作品に駆けこめるのも合ってたな。
◆余談
ライヴ見に行くのもすきだけど、駆け込み寺というよりは日々のたのしみなイベントという立ち位置なのですこし異なる。
ストレスを感じた時、いったん自分の置かれた状況から精神的に距離を置くことで、マイナス方向に転がり続ける思考にストップをかけられた経験がある。それによって少し冷静になれるし、必要以上に削られずにすむ。
なんてことを考えていたら、読んだ記事で同じようなことが書いてあった。
(前略)その一方であらゆる作品たちが生きづらい人たちの心の拠り所となってきたことも間近で見てきた。
僕自身も身をもってそういうことを経験してきた。
この状況が収束するかもわからないし、いつ心のHPが0になるかわからんので買ってみた。上記noteではじめに が読めるよ!
スライムっぽい色もイラストもめっちゃかわいい。
ミニシアターのよさとは
ミニシアターのよさは、それぞれの劇場によって異なる。
いちばん行っていたのは、札幌のシアターキノ。
レイトショーともなると、同じようなトーンの一人客が多く、とにかく居心地がよかった。
どことなく人工的な味のジンジャーエールを買って前から3列目に座ったのはもう1年以上前のことかあ。ノスタルジー...
わかりやすい勧善懲悪ではなくざらざらと何かしらが残る後味のラインナップなところもすきなポイントだ。
これも物語によって思考を満たして、うす暗い気持ちからいったん離れる時間を作ってくれる。
物語の余韻をたのしむことがストレス軽減になるなんて、人間なかなかお得にできてるよね。
いつかまたミニシアターの近くに住んで、ふらっと映画を観に行く生活がしたいな…
ぜひ行ってみてください!で終われないのが、いまの状況の痛いところ。
次はいつ行けるのかなあ。
ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金
ミニシアターを応援するプロジェクトが動いているそうです。
あなたの住む街のミニシアターもきっとあるはず!
リターンとして、ストリーミング配信で映画が観られるものもあったので、ぜひチェックしてみてください。
ジリジリとした状況が続きますが、自分に何ができるか考え続けたいです。
それでは!