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「この街が好きになれそう」と思えた日


こんばんは、ささぶねのもえです。

道東の地に初めて足を踏み入れたのは、2023年3月。今の上司と知り合って割と間もない頃。仕事もある時だけお手伝いしてたようなほとんど働いてない時期に、「せっかくだから研修(という名のほぼ観光)で北見来てみたら?」とお誘い頂いた。

コロナも経てものすごく久しぶりの飛行機で、飛び立つ寸前に、一人で飛行機乗るのってもしかして初めてじゃん!と急に怯え出した記憶がある。

海かと思ってたら後から湖と知りびっくり。
サロマ湖は北海道で一番大きい湖。

3日ほどの滞在で、今まで食べたことのない焼肉・お寿司・ラーメン・ホタテのホームパーティーなどたくさん美味しいものをご馳走いただき、美幌峠・屈斜路湖・知床など、車で色々なところに連れて行って頂いた。

新しい肉の扉が開かれた瞬間

自分で調べて計画した旅行とは違い、空港に着いてから帰るまで、ぜーんぶお任せ。おんぶに抱っこ状態だったので、今自分がどこにいるのか分からず、綺麗な景色だなぁとは思ったけど、初めてくる場所にしては、正直イマイチ感動がなかった。😂
悶絶するほど美味しいお肉食べておきながら何言ってんじゃい!!って感じでもちろん上司には言いませんでしたが笑

たしかしばらくしてから、北見に移住するかどうかの話があったと思うけど、初めて来た段階では移住したいみたいなことはあまり思わなかったんですよね。
北見に行きたい!道東に行きたいっていう前向きな気持ちというよりは、どこでもいいから早く東京から出たいっていう気持ちの方が大きかったのかな。

その後2024年2月にもう一度仕事で北見に来る機会があり、この時はもう移住を決意して軽く物件も見たりしたんだけど、まだ実感が湧かずにいた。

いよいよ引越し準備が本格化してきて、2回しか行ったことのないよく知らない街に行って本当に大丈夫かな?なんて不安がたまに頭をよぎったけど、一度行くって言ったし、もう後戻りはできない。不安な気持ちには蓋をして時の流れに身を任せていた。

そんなこんなで、物件を決めに移住前に最後にやってきたのが2024年6月初旬。
もう3週間後には引っ越しという結構ぎりぎりなタイミングでした。

以前から目をつけていた物件も空きがあり、2日設けていた内見が1日で終了したので近所をぶらぶらすることにした。
以前来た時はほとんど車で移動していたので、ちゃんと街を歩くのはこのときが初めて。
MAPを見ながらある程度目的地を決めて歩き出したけど、それぞれの場所まで結構遠くて、”ちょっとそこまで”が全然東京のスケールと違った。なるほどなるほど...さすが北海道だわ。

もう一度ホテルに戻り、しっかりウォークするための装備を整えて、いざ再出発!

駅前から歩き始めて5km離れた中古車店を目指す。
初めからまっすぐ向かうつもりはなく、途中北見神社を発見して寄り道。
お詣りするために階段を登り、振り返ったら自分の目線と同じ高さに山並みがある!
これから私が住む場所は山を眺めながら生活できるのか!わくわく!

楽しくなってきて神社の裏道からさらに坂を登って行ったら突然小学校のグラウンドが現れた。北見で一番最初に感動した場所はここかもしれない。
校庭は空と緑に囲まれただけで、自分が過ごしてきた学校とあまりにも別世界で、なんて贅沢なんだろうと思った。
ここに通っている子どもたちはどんな気持ちで学校生活を送っているのかな?どうかこの美しい景色を当たり前と思わずに大切にしてほしいな。なんてお節介な感情になりながら、しばらくぼーっとしてしまった。

坂になってる芝生のところに寝っ転がりたいなぁと思ったけど完全に不審者なのでやむ無く先へ進む。

緑がたくさん見えると思ってたどり着いたのは野付牛公園。
「のつけうし」はかつての北見市の地名で、アイヌ語で「野の端にあるところ」の「ヌプンケシ」の当て字らしい。
この野付牛公園は北見で一番古い歴史のある公園で、木の一本一本が大きくて太くて、公園というより森のように感じた。
森の中にベンチがあって、その時食べたクリームパンが思い出の味です。

カスタードクリームが濃厚すぎる


ひと休憩してまた歩き始めて、住宅街の中を通って中古車店に向かってたんだけど、すごいなぁと思ったのは、花を育てているお宅がたくさんあり、歩道の脇に植ってる花も、お花屋さんで売られているような花がたくさん。それも1種類だけじゃなくて、公道なのに半分個人のガーデニングになっているんじゃないかというくらい色とりどりで、本当に衝撃だった。

山と木々の緑、彩り豊かな花々、広くて青い空。「あぁ、なんかこの街好きかも。」
自分の足で2時間歩いて見つけられた景色。これだけあれば大丈夫だと思って、お金のことや生活のことに少しの不安はあるものの、「よし行くぞ!」と覚悟が決まった瞬間だった。

悩んだときは、自分の足で歩く。
これだけ忘れなければ、この先もなんとかなる気がするのです。

今日はこの辺りで。

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