ネットに転がっている退職交渉のやり方がしっくりこなかった話
私は昨年、初めての退職交渉を経験しました。
どんなふうに上司に伝えようか、悩みに悩んでネットやYoutubeで色々と検索してみましたが、しっくりこない方法ばかり。
だいたい巷でよく言われている退職交渉のやり方は、
転職先の企業名は言わない
ネガティブな退職理由は言わない(不満は伝えない)
退職意思を明確に伝える(相談ではなく報告)
退職希望日の1~2か月前に伝える
ざっくりですが、こんな感じでしょうか。
書かれていることは全て間違っていないとは思うのですが、どうも自分にはしっくりこなかったんですよね。
なにしろ、とても会社が好きだった私。
もちろん組織の制度や方針への不満や、周囲への憤りや失望もたくさん感じることはあったけれど、それ以上に、一緒に働いている社内外のメンバーとプロジェクトを乗り越える喜びや達成感は、何にも代えがたいものがありました。
会社の文句を言っていいのは頑張っている人だけだという思いも生まれ、貢献しているからこそ感じる組織への問題提起を上司に投げかけたり、人事部に育休産休の制度改善を要望したりと、色々と闘っていました。
ひとことで言うと、会社に非常にコミットしていたのですね。
まあ管理職だったので当たり前かもしれませんが。笑
ただ、自分のキャリアや長い人生を考えて、いまの会社で上を目指したいのか?と自問自答したときに、自分がもっと輝けるのは今の業界ではなく、育成や組織開発の領域なのではないか。そう思うようになり、離れることを決意しました。
当時考えていたこと
私が辞めると知ったら悲しむ後輩がたくさんいるだろうなあ(うぬぼれの可能性ありw)
課長としてメンバーを抱えているのに、課長がいきなり会社をやめるとなったら残されたメンバーはどうなってしまうんだろう(部長には任せられない。私のメンバーだから!)
自分は数少ない女性管理職だったので、後輩たちのロールモデルが不在になってしまうな
子どもが欲しかった。営業の管理職で育休産休を取る前例がないから、私が前例をつくるのも良かったな
会社のことが嫌いになったわけではない。身体が2つあったら、別にいまの会社を続けてもいいくらい。(とはいえ、激務の今の会社で40代・50代もイキイキと働いている自分はなんだか想像できない・・)
次の会社も伝えずにアッサリと去るという選択肢は自分としては難しく、残していく後輩や部下やお世話になった上司たちに応援してもらえるような形で愛情をこめて辞めたいな、という思いが強くわきあがってきました。
そんなわけでしたので、ネットに転がっている退職交渉のやり方は何も参考にならず、自分の信じるオリジナルの進め方で、退職交渉&退職準備をしていこうと心に決めたのでした。
これを読んでいるあなたは、いかがでしょうか?
もし退職交渉前でドキドキしている方がいて、この思いに共感できるなあという方がいらっしゃったら、ぜひコメントやメッセージをいただけたら嬉しいです。