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ひとり見知らぬ土地に移り住んで知った、自分のこと。

「来月から大阪です。」
そう言われたあの日のことは、今でも鮮明に思い出せる。

そんな日から半年。
縁のなかった関西に、単身で移り住んで、感じたことを綴ってみます。

実は、一度は関西に住んでみたかった。
旅行好きな私は、京都・神戸・奈良に気軽に行ける距離は魅力的だった。
そう思ったけど、「いつか...」と思っただけで、行動には移せずにいた。

ひとりで過ごす好きな時間は。

転勤で引っ越して、知り合いは会社の人だけ。
最初、「休日は楽しめるのかな」って不安に感じていた。

でも、せっかくの関西。
行きたいところはたくさんあって、見たい景色、食べたいものは数え切れないほどある。
思い切って、1人でも巡ってみた。

カメラを持って向かって、好きなように好きなだけ写真を撮って、カフェでゆっくりして、適当な時間に帰路について...。
ひとりで過ごすそんな時間も、とてつもなく好きなことに気がついた。

赤く染った秋。
カメラ片手に夢中でシャッターをきって...。
誰かとの旅行も楽しいけれど、ひとりの時間も心地よかった。

会いたい人には、会いに行けばいい。

就職する時、「友達がいるから」という理由で、東京がいいと思っていた。
今の大好きな友達と、疎遠になりたくないと...。

でも、大阪に引っ越して、
関西まで会いに来てくれる友達はいるし、関係を続けたいと思った友達には会いに行けばいいだけだと知った。

引っ越してから、会いに来てもらうことの方が多かった。
だから次は、私が会いに行きたい。
会うための旅行も素敵な気がする。

やっぱり久々に会ったら楽しくて、心地よくて...。
そんな人と出会えたこと、幸せだと思えた。

ひとりでも頑張れる強い自分に気がついた。

もうひとつ、東京がいいと思った理由。
友達と会って仕事の話を聞けたら、刺激を得ることが出来て、自分自身を高められる気がしていた。

でも、実際の今の私は、目の前のことができるようになりたくて、スキルを身につけたくて、一人前に仕事ができるようになりたくて...
誰かに刺激してもらうことを求めなくても、自分で頑張っていける。
思っていたよりも自分は、意思が強くて、ひとりでも頑張れる人間だったと気がついた。

ずっと資格合格を目指して勉強していた。
初めて勉強する内容は難しかったけど、勉強内容と実務が結びついた時は、成長を感じた。
合格した時は、嬉しくてほっとした。
こうやって勉強して、経験しながら、成長できる自分でいたいと思った。

私は「東京」が好きなのか、それとも...

先日、5ヶ月ぶりに東京に訪れた。
よく訪れていた場所に久しぶりに行くのは、なんだか不思議な感じがした。

でも、ここが好きなのかと言われると、そうではない気がした。
ただ、ここにいる友達や知り合いが好きで、それだけだったと気がついた。

「視野の広い人」になりたかった。
だから、いろんな経験をしたかったことを思い出した。
久々の東京で楽しかったはずなのに、何故か移り住んでよかった気がしていた。

私は、住む「場所」は関係ない。

長野、シンガポール、埼玉、東京、大阪...。
色んな場所に住んでみて思うこと。
それは、今の私には「どこに住んでいるかは関係ない」ということである。

住む場所って大きなこと。
その大きなことを変えれば、自分自身だって変えるきっかけになる。
その大きなことを変えても、私は変わらず私でいられる気がする。

どの場所で過ごした日々も好きだった。
そして、今も好き。
その土地に住んだからこそ、見れた景色、経験、出会えた人...、たくさんあった。

始まりは、いつもひとりの時間だった。

大学生の時、noteを始めた。
きっかけは、上京してひとりの時間が格段に増えて、その時間、いろんな自分の中で考えたことをnoteに残しておきたいと思ったから。

社会人になって、平日は仕事、休日は友達と遊ぶ時間。
いつの間にか、1人で考えを巡らせる時間は無くなっていた。

でも、大阪に引っ越して、友達も周りにいない環境になって、ひとりで考える時間は圧倒的に増えた。

仕事の帰り道、ひとりカフェの時間、近所を散歩している時...。
自分自身に問いかけて、考えを作って、行動に移したりして...。

大阪のカフェ、素敵な場所がたくさんあって幸せ...。
1人でゆっくり過ごす時間が好き。

ひとりで生きていける、なんてことはないと思う。
嬉しい時、楽しい時は、誰かに共有したい。
迷った時、悲しい時、辛い時は、相談したい。

でも、私は、ひとりでも楽しめる人でいたい。
ひとりでも、前に進める人でいたい。

そんな自分になりたいと願った2024年でした。

海を渡って、海外で頑張る妹がいる。
1人で文化も習慣も違う場所で頑張っている姿を思い浮かべると、
「私も頑張らないと...」「負けてられない」って勇気が出る。
離れていても、いつも活力をくれる存在です。
「自分で自分の機嫌をとる」
自分の楽しみは、自分で作るもの。誰かに期待するものじゃない。
そう感じた日々でした。

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