無精子症発覚

2023年5月
妊活を始めてちょうど1年。

1年でできると言われたのにいまも妊娠していない。

やっぱりなにかあるのかもしれない

そう思ったわたしは、いつのまにか埃をかぶっていた容器を夫に渡し、精液検査をお願いしました。
疑っているわけではないけれど、念のため病院に行ってほしいと。

わたしと同じように妊活に疲れていた夫。
変わらず忙しくはありましたが転職して少し時間に余裕ができたこともあり、自分に何かあっては同じことの繰り返しだからと受診予約をとってくれました。
以前は忙しいを言い訳にしていたのに、大進歩!

夫婦生活はうまくいかないけれど
夫婦の意識は同じ方向をむいて少しずつ前に進んでいる
だからこれからも大丈夫。

そんなふうに実感できてとても嬉しかったです。

そして検査当日。
夫が選んだのは自宅で採取してクリニックに持って行き検査してもらうタイプ。結果はその日のうちに分かるとのことでした。
当日、わたしは外出の予定があったため夫ひとりでクリニックを受診。

外出中もとくに連絡はなく、他愛無い連絡を取り合うのみでした。
そして帰宅後、床に寝そべっていた夫がぼんやりと一言

「無精子症だって」
「え?」


結果用紙を見ると、見事に0の羅列。
遠心分離しても確認できなかったと。

かける言葉がありませんでした。
夫もふわふわと心ここにあらず、という状態。

そしてわたしに最初に浮かんだ感想は

やっぱり、、

男性不妊に悩む方が少なくないこと、無精子症の割合、男性不妊の方の精巣所見などを偶然にも知っていたわたし。
なんとなくあてはまるような。
精巣がちいさい?
でも女性のバストに個性があるように、男性にも個性があるのかもしれない
それに同世代の周囲の男性より健康的な生活をおくっている。夫は大丈夫!
ずっとそう言い聞かせていたのです。

だからわたしにとって無精子症の発覚は、ショックを受けると同時に、これまで夫に感じていた小さな違和感がすべて腑に落ちた瞬間でもありました。

2度目の検査も変わらず精子ゼロ。
精巣から直接精子を取り出す手術ができる病院への転院をすすめられました。ここではお手上げということ。

この時もやはりショックだったけれど、少しだけほっとした。
1年間モヤモヤとした気持ちを抱えながら続けたタイミング法から解放されるから。
そしてなにより、次に起こすべき行動が明確になったから。

夫には精子に優しい生活を始めてもらい
男性不妊に強い病院探しの旅に出ます。













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