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ローランド “Compurhythm CR-78”

Roland Compurhythm CR-78 (1978)

僕が最初にリズムマシンに触れたのは、思えば小学生の頃。エレクトーンに内蔵された自動伴奏のリズム音源だ。音楽教室にあったエレクトーンの、膝元にある大きなスピーカーから出てくる音は、小さいお腹に響くブットい音で、多分クールな音だったような。

CRはローランドで初のプリセットタイプ(数種類のリズムパターンが内蔵されているタイプ)のリズムボックス。1978年発売の CR-78 は、パターンが組めてプログラミングもできるという、当時としては画期的な機材だった。
CRは、日本ではニューウェーブのバンド、プラスチックスの楽曲に使用されていることで有名だ。Roland SH-1のシンセベース、そして、CRのチープな音色のタイトなビートを組み合わせた音作りは今でも新鮮で色褪せない。

CR-78 のデザインは、四角いウッドフレームのキューブ形。
正面にエレクトーンにも使われていたような、赤・青・黄・緑の4色のボタンと、各種ダイヤルやスイッチが配置され、ミッドセンチュリーな雰囲気を醸し出している。そんなレトロ感のある愛らしいビジュアルも最高!

2019年公開の「ショック・ドゥ・フューチャー」(日本公開は2021)というフランス映画は、エレクトロミュージックの黎明期に、シンセに魅せられた女性アーティストが主人公の映画。CR-78はこの映画の中で、ストーリーの鍵となる最新機材として登場している。
これ、アナログシンセ、機材ラバーにはたまらない映画です。







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