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Music City #5 (Female)

yumico
(Beat Boutique / maximum R&B)

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◆プロフィール

yumico
(Beat Boutique / maximum R&B)

1977年生まれ
モッズの出会いから紆余曲折あり、2009年から60sシーンのクラブへ通い始める。
2014年、音楽とファッションのブランドコンセプト、60sに傾倒したハンドメイドアクセサリーブランド「Beat Boutique」を立ち上げる。
そこからmaximum R&B、60s cafe、Mods Mayday NagoyaでDJとして参加。

◆Modとの出会い

Modとの出会いは女子高生の時、幼なじみのスーツ、赤いVespa50sを見て「このかっこいい乗り物は何?何でスーツ着てるの?」というファッション入り口の衝撃的な出会いでした。
ずいぶんと月日は流れて、もう一度深く知り関西のクラブにも通うようになりました。

◆Mod Stock

ターニングポイントとなったのは、2014年英国ロンドンで開催された10年に一度のModの祭典「Mod Stock」でした。

4月の最終週末4日間行われました。
昼間はテムズ川を遊覧しながら、船の中に出来たダンスフロアでビールやサイダーを片手に踊り、メイン会場の入り口には、カスタムされたおびただしい数のスクーター、古着やアクセサリー、レコードのマーケットが並び夜になると、体育館の様な大きなメインフロアでライブと夜通しR&B•ノーザンソウルが流れ、サブフロアではサイケデリック•ロックとDJがプレイ。
ヨーロッパを中心に集まったModたちがダンスを楽しんでいました。
年齢層は、60代•50代が中心。男性たちはスーツをバシッと決めて、女性たちは色とりどりのカラフルなドレスを可愛いく着こなし、軽やかにノーザンのステップを踏んでいました。

イギリスでは、しっかりとModカルチャーはファッションと音楽が密接につながり、脈々と受け継がれている代表的な文化の一つだという事を体感でき、強烈な刺激になりました。

10年に一度のとてもラッキーなタイミングで「行こう!」と決めて良かったです。

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※昼間は、定員250名のボートパーティー船内の1階はバースペース、2階はDJがプレイするダンスフロア

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※マーケットにイプクレスモッドファイルのジャケットを試着しに来た、スモールフェイセズのドラマー•ケニージョーンズ。
現れた時には、「ご本人?幻か?イギリス、凄い!」と、震えながら一緒に写真に収まりました。穏やかな紳士でした。
この後、夜のライブで彼のドラムを聴けて更に震えました。

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※Mod Stockメイン会場。
映っているのは、会場の1/3程度。大きなフロアでした。

次のチャンスは、開催があれば2024年。ぜひ、体感して欲しいお祭りです。私も行きたいと思います。

◆BrightonModWeekender

2024年まで待てない方は、毎年8月最終週末3日間に渡ってブライトンで開催される「Brighton Mod Weekender」が、オススメです。
昼間はヨーロッパを中心に集まったスクーターチームが「さらば青春の光」の舞台になった海岸沿いに集まり、ライブ•マーケットが楽しめます。
夜はメイン会場を中心にBrightonのクラブ中で夜通しライブ•DJが楽しめます。

2015年から少しずつDJをする機会があり、クラブでもすーっと2ステップが踏めてダンスが簡単に楽しめるアップテンポのR&Bを中心に選曲していました。
驚いたのは、メイン会場で選曲がカッコいいDJがいて、すれ違い様に「貴方のDJが最高にカッコいい!次は何時にDJをするの?」と訪ねたら、ハグ&ほっぺにキス。
「次は、このフロアで直ぐプレイするからおいで。」と言われ、彼のDJを最前列で楽しみました。

知らずにお気に入りでYouTubeのチャンネル登録をしていたのが彼のチャンネルだったのは、帰国してから気づいたエピソードです。

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※ブライトンの昼間の会場。3日間ずーっと朝から夜まで街中をベスパやランブレッタの乾いた排気音が聞こえてきて、気分を盛り上げてくれました。

2017•2018年と参加し、2020年も計画していましたがこの状況…。
落ち着いたら、直ぐ行きたいお祭りです。

このコラムを読んでいるあなたもぜひ!

◆音楽とファッション

本場イギリスでこんな刺激的な体験をした私は、60年代から本場イギリスでも続いている文化。遠く離れた日本でも、同じく長く続いている文化。初めて行ったロンドンのクラブでも、気負いせずにいつもの様に楽しめたのは何故か?日本でも通いなれた場所が変わらずそこにあり、イギリスや世界と同じトーンで音楽を聴かせてくれるDJたちが側にいたからだと思います。

マリークワァントも「ファッションは全ての人にあるべきもの…」と言っていて、Mod Stockやブライトンで年齢を重ねてもカラフルなドレスを纏ってこの文化を楽しむ女性たちを見て、私もこうありたいと思いました。

2014年当時、私自身が困っていたドレスに合わせたイヤリングが無い問題…。
他にも困ってる人はいるんじゃないかな?
ヴィンテージは失くすと嫌だし、ドレスカラーに合わせて汎用性が高く、安価なモノなら数多く持てる…「作ろう!」

Mod Stock参加の2014年秋、60s音楽とファッションの密接な繋がり、敬愛するマリークワァントの考え方を大切にしコンセプトに思いを込めて、アクセサリーブランド「Beat Boutique」を立ち上げました。

音楽で私がシーンに役に立てる事は、少しでもイギリスで体感した空気を、お裾分け出来たら嬉しいなと思っています。

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◆My Favorite
 +Special One

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♪One Mint Julep / Sarah Vaughan

数々のミュージシャンがカバーする名曲。
レイ•チャールズ、ウィリー•ミッチェル等、中でも、Quincy Jones Orchestraの重厚感のある曲調に軽やかさを持たせるヴォーカル。Jazz Orchestraに負けない彼女の声に惹きつけられます。
出だしのホーン隊のインパクトも凄いです。

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♪Ringo Beat / Ella Fitzgerald

Jazz レーベルのVerveから1964年リリース。Beatlesのドラマー、リンゴ•スターを歌ったこの曲は、歌詞にエルビス•プレスリーやチャビー•チェッカー、Beatlesのワードが出てきて興味深い。
ドラムソロから始まる出だしも考えられてるなと思います。

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♪Workin' / The Triumphs

「DJ頑張って」という言葉も添えて譲って頂いた、身の引き締まる思いと共にお守り的な一枚。DJをする時に必ずレコードBOXに入れています。
YouTubeのミックスリストで流れてきたこの曲。「これはカッコいい!」感覚的に思いました。


◆For Moderns

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♪Daddy Rollin' Stone / Derak Martin

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♪Jast a Little Bit Of Your Soul / The Chuck Jackson Orchestra

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♪I've Got A Claim On You / Betty Everett


■Edited by :Daisuke Nishida



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