Y2003

文章修行中。

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  • Luv sic

  • 短文

    小説というよりほぼエッセイみたいな軽い文章の墓場。

  • ライカ

  • 壊れ物

    ここ最近のをまとめました

最近の記事

ポップミュージック

提出した言葉 全部が嘘のように思えて 現実離れした 行動の伴わない綺麗事 気持ちが悪くて 露悪的にすら感じてしまう 移り変わっていく事が 喜びを謳っていても 取り壊した海の イノセントな班は もう見れない気がして 殻にこもったのは 全体のためなのか 個体のためなのか 考えること自体が 逸れものの無意味さから 生まれているんじゃないかって 疲れた日にはそんな事を 心にある幼児性を 大人びた冷静さで 少しずつ殺していく 目の前にはやるべき事があって 離れたところには何がある

    • Luv sic part4

      周りが分かってくれないと 君が考えてしまうのはなぜだろう 棘を差し合う心の重なりは 時に億劫でくだらなく思えるのかな 見える景色が違うことに気づかない人達が また同じ言葉を知った風に使っていく 射程を違えた空気の流れが それだけでいいはずの声を台無しにして 切り詰めていった範囲の中 大事な人を数えていくんだ 理由付けをしてもいいし しなくたって君の人生は素敵なものになる 最小単位の異なりを できるだけ偽らずに伝えていくことは 戦火を目に浮かべる方法でもあるから 腕に抱いた

      • 星座線

        星が離れ 熱が去っていく 記憶の吐息は 秋を白に戻して 求める色彩が欠けていても 戸外には鳥がいるから 離れの小屋に訪れて 埃の心を覚えていく 「生きていたい」とは違っても 「生きていかなくては」と祈ることは 星が離れ 熱が去っていく その最中に

        • 青年

          ミツメ 「mitume」  クラゲ 車を停めて遠くの方へ ずっと君のことをぼんやりと 水族館は取り壊されて イメージだけのクラゲが僕らには 甘い触覚に浸かった青 底は冷たいはずだよ 出来ないことは楽しい そう思うだろう? 怪物 桜の距離が食べられた 花瓶の水は干上がって 怪物は潤んだ目を 三角定規 転がらないのはなんでかな 泥鰌の裾は汚れて LINEがそれとなく浮かぶ そういえば水槽の水を 変えなきゃいけないんだった 部屋 花の香りが足先へ 去ってい

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        • Luv sic
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        記事

          And I love you

          Mr.Children 「I love you」に 旅客機 意味あるもののはしかにかかり 渦にもならない雲の行先 傷が眠るベットで眺めて 病 上辺をくすぐって 喘ぎ声を生んでいるのは 黄色に汚れた獣 未来 語彙が池に流離って 適当な景色をパッケージする 「何それ綺麗なの?」 手首が曲がった女が 余計な正論を告げた後 撃たれた銃は飾られた 性交 眠った部屋には 愛撫の音が落ちている 棚から言葉が溢れたら 優しい躰は乾いてしまうのかな 力んだ指に静脈が入って 息す

          And I love you

          改札

          ガラスを昨日と透かしていった 目覚めれば消えゆく波立もあって それが良いのかは分からなくても ただ袖を通して玄関へ 粘土質の綺麗なそれは 動いていても壊れはしない 優しく撫でるように 静物画が隅にあり続けるよう 嘘が価値を失って 言えることが何もなくても 僕は君を愛し続けているから

          四小節

          黙っていても見える事があるような気がするのはなぜだろう。銅山の向こうには帆船があって、鳥が梢を伝っていくように風をここより巨大な大陸へ運んでいる。そこにあったのは意味らしきもの。荒んで見えたベッドの皺が、君の全てを否定している。こめかみを押さえて嘆いてみせた、その動作は誰に覚えて欲しかったのか? 君を知っていた。冬が来て秋に戻っていくこと、手段ではなく主題が何より大事で。 つれないドアを濡らしている。根源なる景色だけがいつも不安に晒されて、震えた声は窓に寄りかかりながら抱

          羽毛

          触れるような腕があり その外枠を出来るだけ 暖房を消してと言う声は 色褪せず積もっていくみたいで ここがもっと綺麗なら 離れた双葉は形を変えるかな 蜜蜂は人知れず嘆いて 端正な絵に戻っていく 寝言が聞こえる側 疲れているんだな 向かい合うことに 辛さを覚えてしまっても 寓話を書いて眠る物書きの 価値などどこにもないけれど 憎むであろう肉体に 毛布をかけるくらいなら 凍えてしまう夜半の中 くぐもった炎を その役目が出来るのは きっとそれだけだから

          turquoise

          The flames are turning pale My happy marriage with you The cover is slowly turning to ash A bouquet of flowers by the window is looking at me You who went to the army Singing hymns without a second thought The inside of the flames is conne

          Yo la tengo

          透けていく海が売られ 空っぽなのは誰だったのか 二十分と示すナビ 景色は静かに取り壊される 映画の中のガンマンが 首を掻き切りながらこう言うんだ 「堆積は死にゆくよりずっと卑怯なこと」 縄張り争いをすればいい 永遠にいつまでも 愉楽の林間で

          Yo la tengo

          玩具

          支流は汚いと歌われた 置いてきた濾過の詮索で 平行線に見えた流れは 思っているより離れていないと 言い張って去ってくれないか 暗闇に目が開いて 間引いた美しさの遠吠え 雨足を追い越していく 外が朝に塗り変わって 夜に住めなくなっても 何も消えはしないから

          被写体

          言い換えてしまえば 無くなってしまうもの ライカの前には 見えない縁だけが残り 雑貨が色褪せていく 何が大切だったのか 思い返して生きていくのは あまりに辛いこと 人知れず洋燈は靡いて 静脈は忘れたように透けていった

          風景画

          戸外に出た一群に 昨日の指先が乗っかっていて なんとなくの筆先で 絵が描ければいいなと思う 格式ばった色調は 厳かだけど少し疲れてしまうから 窪んだ箇所を見つければ 光の補色を伝えて欲しい 夜は大人しくもそばに居て 全てが間違っているような気が 技法にかまけた時間のために 白の波立ちは捨てられた 跳ね返ってきた風景が ここには無いとは思わないで 乾いた風はここにある もうしばらくはここにいるから

          Jadite

          朝日に縁取られたコップ 引き伸ばされた淡い陽が 埃だった部屋に輪郭を作らせて 羽毛の震えが寒さを凍らした ここにいてもいなくても 季節がいつであったとしても カーテンは懐かしさに揺られて 凪が終わる日の隅は 翡翠の照れ隠しに思えたように

          穴倉

          欠けているもの 茶色に濡れた額縁に 遠い山肌は優しかったと 後ろには逆さな記憶もあるようで 平らにならされたのは 誰でもないと言い切って 掘り込む両手に汚れは見えない 原油の色が網膜にあれば 平面に腕が吸い付く時間に 甘い香りが街に生きると 引き取る息の強張りは 小さな綺麗事でつぶらにして

          ニリン酸

          彼女はふわふわしていて 軋轢は目に見えると 可笑しなことばっか話してた ベランダに出たらいつも 透明な血管を街に重ねて 息を止めてって笑っては 希望に溢れた言葉が多いと 口癖は陳腐に捨てられて 鋭利な言葉は内向きだった 冷たくなったのは皮膚の方 木々が生えても葉は揺れず 彼女の腐臭はまだ部屋に

          ニリン酸