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小説ですわよの番外編ですわよ

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小説ですわよの番外編です
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#ウン

小説ですわよの番外編ですわよ2-2

※↑の続きです。  舞が銃口を視界に捉えた瞬間、レッドとホワイトの姿が消える。ふたりはそれぞれパンチと峰打ちを繰り出し、文字通り瞬く間に警備兵を気絶させた。  舞はおそるおそる周囲を確認しながら、エレベーターから出る。へなへなと座りこんだ男を残し、エレベーターの扉が閉じた。  静寂の中、ゴオンゴオンと機械の稼働音が響き、床をかすかに振動させる。階下の作業エリアから発生しているようだ。  ホワイトが刀を振り、体液を払い落とす。血糊ならば恰好がつくのだが。 「このフロアに社長

小説ですわよの番外編ですわよ2-3

※↑の続きです。 「御社で宝屋のウンコを保存していませんか?」  舞は指示通りに質問する。宝屋の肉体や排せつ物がこの世界に残存しており、それが念話を妨害しているというのが綾子の推測だった。  すると社長は明らかな動揺を見せ、むせて葉巻の煙を吐き出す。 「なっ、バ、バカな。そんなもの保存してあるはずが……」  視線を外した先には、冷蔵庫があった。レッドが素早く近づき、ドアを開ける。しかし中は空だ。野菜室も同様だった。最後の冷凍室に”それ”はあった。 「うへぇ、汚ねぇ~ッ!