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【旅人プロジェクト】解説 根源理論

 ここで解説しているのは設定の原典に最も近い形のものです。物語内の登場人物たちが理解しているものはまた別のモノである可能性があります。ただし、少なくとも根源理論の創造者であるティムと、不完全ではあるものの【全知】を持つエディは根源理論をほぼ完全に理解しています。
 根源理論は、世界の法則をほぼ説明しています。多少違った解釈でも魔術は発動しますが、設定上最も理想に近く、最も世界の真理に近しい魔術理論です。

根源理論の基礎は大樹にあり。根源は原初の大樹に始まる。構成要素を知り、大樹を知る。
根源理論入門として、原初の大樹に例えながら説明していく。
根源理論では基本として対象を特徴的な構成要素に分解してから解析するという手順を踏む。
では、樹を構成する要素は何だろうか。地下から水分などの栄養分を吸い上げ樹自体を固定する根、木を支える幹、幹から広がり枝、枝から葉や華(花)ができる。葉・華と枝と幹と根の四つに分けて考える。
 復習になるが、根源魔力には【原初】【神聖】【秩序】【混沌】【創造】【破壊】【時間】【空間】【運命】の九つがある。法式(術式を組み上げること、または術式を組む際の公式)では、【時間】と【空間】を統合し、【時空】に置き換える。これらを九種八式という。九種八式は短縮・簡略化したものである。順番に説明していく。

【原初五華】大樹の華。別名原初五素とも言われ、五つの自然的・根源的な五素を司る。五素はそれぞれ相互に関係しており、相性がある。木火土金水の五つ。
【神聖二柄】大樹の葉。神聖二葉とも言われる。二柄は対を意味する。五素には含まれなかったが重要な要素として光と闇といった物質的なものではない自然を扱う。
【秩序一環暈】大樹の枝。白星の環により世を導き朝にするとされている。世界の構成要素の一つであり、世界創生の神話に残されていたとある神の逸話から来ている。
【混沌四解装】大樹の枝。攽(はん・へん)分けて減らすといった意味を持ち、世界の構成要素の一つとして重要視された。「あらゆるものを飲み込む黒星により世が暗闇に包まれた」という神話から来ている。
【創造七政】大樹の幹。(マナ以外の)森羅万象を生み出すことができる。だが、通常の生物には肉体的・魂的限界の関係上、神の領域とされている。
【破壊六天】大樹の幹。(マナを含めた)あらゆるものを破壊・崩壊させることができる。創造で創られたものを消滅させることもできるため、創造と同じく神の領域とされている。
【時空間三世界】大樹の根。【時間】と【空間】が統合されている。時間指定、空間指定が主。【時空】を使わなくてもできるが消費が激しいため他から独立した。【時空】を極めれば過去や異世界などに渡れる。未来に渡ることもできるが、ここでの未来とは固定的なものではなく揺らぎがある。そのため神であっても消滅する危険性があるためごく稀に未来視などに使われることもある。
【運命九軸】大樹の根。魔力に分類することができるが、本来ほとんど利用できない魔力。命を削ることでも多少は使うことができるがあまりお勧めできない。運命を操ることができる。後々の影響を減らすために事前に多大な贄や対価を支払うことになるが、改変・改編する内容によって対価は大きく変動する。対価が如何ほどか確認してから使わなければ世界が突如消滅するといった未来が決定してしまうかもしれない。一度改変・改編したものを元に戻したり、他に改変・改編する際の対価は一度目より必ず大きくなる。この時の変動も非常に大きい。またほとんどの場合、改変後ではほとんどの場合、他者が勝手に改変できないように強固なプロテクターがある。

 大樹にたとえるように、華・葉が基礎、枝が発展、幹が発展応用、根が円融前境地になる。円融は円相にまとめられることであり、ある意味では根源理論からの逸脱と言える。

まとめ

  • 根源理論は大樹にたとえられる

  • 根源魔力には【原初】【神聖】【秩序】【混沌】【創造】【破壊】【時間】【空間】【運命】の九つある

  • 法式に変換する際に、あまり使われず似ている【時間】と【空間】を統合し【時空】に置き換える

  • 九種八式

  • 境地は五つあり、葉枝幹根円

  • 円に到ったのは創造者であるティムのみ

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