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私的メタル論 <その1>メタルの魅力あれこれ

皆さん、こんにちは!ちょっと風邪をひいて寝込んでいました。季節の変わり目ですので皆さんもお気を付けくださいませ。

今回から何回かはハードロック・ヘヴィメタル系音楽(「メタル」、「メタル音楽」など)のお話をしたいと思います。以前の記事で日本唯一のメタル月刊誌BURRN(バーン)を取り上げたところ、かなりの方に読んでもらえまして、やはり注目度の高いジャンルだと思った次第です。

最近では一部のメタルバンド・アーティストのTシャツデザインが1周まわって「ダサかっこいい」ということで、街中でおしゃれ女子がアイアン・メイデンやらスレイヤーやらのTシャツ着ているところも目撃するようにもなりました。

ただ、音楽として若い世代に聴き継がれているかと言うと、正直疑問なところもあります。例えば9月にアイアン・メイデンの来日コンサートに行きましたが、観客の年齢層はかなり高く見えました。平均年齢は45歳は超えていたかと思われます(まぁそもそも日本の年齢中央値は48歳を超えてるんですが)。20代は1割いなかった感じです。アイアン・メイデン自身がデビューして40年以上経っているのである程度は仕方ないにしても、かなり集客ができるビッグバンドな訳で、もう少し若いファンの方達に聴いてもらっても良いかなと思いました。

今回はそんな意識から、Tシャツからメタルに入ったおしゃれ女子はもちろん、「ちょっとメタルはいろんな意味で敷居が高い」もしくは「なんかダサくて興味がわかない」と思われる全ての人を対象に、メタル音楽の聴き方やおススメ盤について語ります。

まずそもそも、メタル音楽の何が良いんでしょうか?

答えは人によって違うと思いますが、その中でもほとんど否定されないメタル音楽の良さは、ズバリ「ギター」にあると言えるでしょう。メタル(ハードロックも含む)はバンドやアーティストが出す音の中でギターの比重が高くなければなりません。

「宇多田ヒカルのオートマティックってどんな曲だったっけ?」と聞かれれば、普通は「イッツ オートマーティ(リ)ック !」のサビのところを歌って説明しますよね?

これが「メタリカのバッテリーってどんな曲だったっけ?」と聞かれるとメタルファンは「デンデケデンデケデデデ、デンデケデンデケデデデデ」と曲の冒頭のギター導入部を口ずさむはずです。そう、サビではないんです。メタルファンにとって歌のサビと同じかそれ以上にギターパートのかっこよさが大事なんです。特にイントロ部分のギターリフ(曲中に何度か出てくるのでリフレインの省略でリフ)のかっこよさは多くのメタルバンドには必需品になっています。

例外はあるものの、メタルの曲の良さはギターのかっこよさとかなり比例するものであると言えます。

2つ目の良さは世界観や個性だと思います。メタルでは各バンドが結構強めにバンドカラーを出します。興味がない人から見ると同じに見えたり、聴こえたりするんでしょうが、かなり違っています。

70年代に重たくオドオドロしいサウンドで人気を博したブラックサバス。ブラックレザー(スタッツ付き)のいで立ちでスピード感と切れ味鋭いサウンドを実現したジューダスプリースト。派手な化粧や服装とパーティ大好き的なサウンドで80年代を謳歌したポイズンなどLAメタル勢など。

それぞれのバンドがそれぞれのカラーをしっかり出しながらファンを獲得しているのがメタルバンドなんです。

メタル四天王と呼ばれる「メタリカ」「メガデス」「スレイヤー」「アンスラックス」はデビュー当時は「スラッシュメタル」と言うカテゴリでしたが、オリジナリティを追求し、他のスラッシュメタルバンドからは一線を画す個性と人気でもはや「スラッシュメタル」とは(ほぼ)呼ばれていませんし、この4つのバンドの音楽は全く別物です。逆に今でも「スラッシュメタル」と呼ばれるバンド達には「あぁスラッシュメタルだな」というような特徴があったりします。

このようにバンドは自分達が目指す音楽性や個性(世界観)をどのように発揮するのか、維持拡大するのか、進化させるのかに常に腐心しています。この辺りは流行りを取り入れたり、Featuringの多用で露出を追いかけがちなポップスや売れ線路線の音楽とは大きく違います。

ロックバンドでも流行りのバンドは自分達が流行らなくなるとCDが作れなくなったりしますが、数十年も続くメタルの老舗バンドは根強いファンに支えられてコンスタントにアルバムを出していたりします。メタルバンドは長く愛されるための自己プロデュース力が重要なんです。同じようだが実は時代に合わせて変化しつつ、コアの部分は不変みたいな難しいことをやり続けないとファンが付いてこないんですね。逆に長くやってるメタルバンドはみんなそんなブランド力が備わっているわけです。

次は最後の理由ですが、やや逆説的なのですがメタル界隈の真実であったりします。

たまたま好きなバンドがメタルバンドであったということ。

そうなんです。メタルが好きとかメタルの何が良いのか?という自覚よりも先にバンド・アーティストを好きになり、後でそのバンド・アーティストが実はメタルに括られてたと言う話です。

みなさんも聴いたことがあるでしょう?ボンジョビとかキッスとかエアロスミスとかヴァンヘイレンとか。。そういう音楽は好きですか?好きならあなたも既にメタル好きなんです。たまたまスラッシュメタルやデスメタルではなかっただけで、メタル雑誌ではキッスもボンジョビもエアロスミスもみんな巻頭カラーで特集されている「メタルバンド」なんです。

メタル音楽は何か特殊なものと思っている方は多いんでしょうけど、実は全然そんなことはない。意外と間口の広い音楽と理解してもらえればよいかなと思います。

では、そんなメタル音楽ですが、どんな作品やアーティストを聴いたらより好きになれるのか?

次回以降でテーマを分けつつおススメ盤を紹介したいと思います。

若い人もぜひ付いてきて欲しいと思います笑。

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