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ジャズに興味がある人に贈る私的ジャズ論 書評「ラズウェル細木のはじめてのジャズ教室」

前回まで7回にわたり、ジャズに関心がある方に向けてジャズアルバムを紹介してきました。今回は一旦それらをリセットして新しい書評を書きたいと思います。

とはいっても、ジャズ関連の書評です。こちらの本です ↓ 

ラズウェル細木のはじめてのジャズ教室

表紙から想像がつくと思いますが漫画です。ジャズの解説本はたくさん出ていて、ジャズの歴史を紐解く本格的なものをはじめ、特定のアーティスト本やジャズ評論家の推薦アルバムの本だったりと、ジャズを知りたい人にとって逆に何を読んだら良いのかわからないぐらい出版されています。しかも分厚くて文字もびっちりな本もあったりするので、よほど熱心なジャズファンじゃなければ読み切れないはず。ジャズ評論家が勧めるアルバムXX枚と言うジャズのおススメ本は読みやすいと思うんですけど、それでも少しは予備知識を入れておかないと書いてあることが理解できなかったりします。

そんな時にこの本でさっとジャズの歴史を通して理解してもらえれば、巷のジャズ本の内容もジャズの音もより一層理解できるんじゃないかと思います。読み切る時間は1時間ぐらいでしょうか。2時間はかからないでしょう。

しかもざっと読めるわりに情報は結構沢山詰まってますので2~3回ぐらい繰り返して読めます。私の連載でも話をしたビッグバンドジャズからビバップ、そしてハードバップのような話もありますし、それ以外のジャズのスタイル・種類の説明もあって楽しいです。

私がnote で説明していないジャズで言っても、モードジャズ、ウェストコーストジャズ、ファンキージャズ、フリージャズ等々いろいろ載ってます。ほかにも有名なジャズアーティストや作品も載っているし、入門に限っても私の推奨盤とは違いますが(笑)、でもそれがこの人のジャズ感だし、ひとそれぞれのジャズということで、ジャズの良さの1つ。

作者のラズウェル細木と言う方は、グルメやお酒の漫画もたくさん描いているし、一方でジャズの漫画も結構出しているという漫画家です。この本の中はストーリーが細かく分かれていて、各話は短めにまとまっていますし、似顔絵も似ていて雰囲気を掴んでるし、ジャズ作品をモチーフにしたダジャレ?やオチはよく考えられていて、パラパラと途中から見ても理解できる手軽さです。

ジャズがどのように発展・進化していったのかなどジャズの全体感を理解するにはうってつけだと思います。

関心のある方はぜひ直接手に取ってご確認ください。

では、また次回お会いしましょう。

P.S. 今回の記事を面白いと思っていただいた方は「スキ」をクリックしてもらえると嬉しいです。

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