2023.8.15-8.21
15日
台風。
仕事がお休みになったので、ゆっくりとコアラの日記帳をnoteにまとめた。
いつも通り桃やメロンはとてもおいしいはずなのに、今年はどうしても、夏を好きになることができない。
思い出したくないただの事実を何度も思い起こしてしまって、体の中をじっくりと巡って蝕んでいく感覚。もうこれ以上は感じたくない。
外で雨風が暴れていて、眠れない夜だった。
16日
どういうわけか、檸檬のお二人が夢に出てきて、私を落ち着かせてくれた。
勝手に登場させておいて、お礼の一言も言えなかった。
いつかまたライブに行って、私の心の励みであることを直接伝えたい。傲慢だろうか。
17日
今日から長い夏休みが始まるのかと思ってしまいそうなくらい、ゆったりとした1日だった。
明日からもまた、きちんと呼吸ができますように。
18日
頭が割れてしまいそう。
体の健康を保てていないときは、やさしい言葉すら入ってこない。何を聴いても、何を読んでも、誰と話してもなにも入ってこないものだから、呆れてしまう。
心身共に健康でありたい。
それだけなのに、それが一番難しい。
19日
帰り道、夜風が気持ちよくて涙が出そうだった。
ガーゼでやさしく包まれているような心地で風にあたっていたら、遠くで雷が光った。
心が暴れ出す予感がして、急いで家に帰った。
20日
暑くて目が覚めた。
昼まで眠ってしまったのかと思ったけれど、まだ5時半だった。
クーラー無しで朝を迎えるにはまだ早かったみたい。
21日
太田浩子さんの個展『ゆったりと 押し返してくる』に行った。
身体のしなやかさや肌のぬくもりを陶で表現した彼女の作品と、見つめ合ったり触れ合ったりした。
赤ちゃんの頬のような、こころそのもののような、そんな健やかさを感じた。
幾分か、私の心もふっくらした気がする。
駅までの道のりで何度も幸せのため息をもらしてしまった。
帰りにフィルムカメラを現像してもらいにいった。
写真屋さんのおじいちゃんおばあちゃんは、いつも優しい。柔らかい口調に加え、最後に素敵な一言を添えて写真を渡してくれる。
と、ほくほくしていたら、新しいフィルムを購入するのを忘れてしまっていた。
でもちょうどよかったのかもしれない。
カメラで写真を撮ることはとても難しいことだなと感じていて、少し考えたい気分だった。
「あ、素敵。」と感じる場面に出会うのはいつも一瞬で、カメラをケースから出してカバーを開き、ファインダーを覗き込んでいる間に変わってしまう。だからといって、ずっと構えているのも違う。
そもそも、そんなふうに何かに追われながら撮るものではないと思う。
本当はね、空気にでもなって、ひとや、ものや、ことの自然な姿を撮りたい。
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