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よる

苦しい。
今日も夜にのみこまれてしまいそう。

自分だけが苦しんでいるなんてこれっぽっちも思っていないけれど、私の痛みは誰にもわからないし誰とも分かち合うことはできないから、自分でどうにかしなくちゃいけない。

いつか諦めがつく日が、受け入れられる日が来るのだろうか。
今はできない。想像すら。
あなたの人生にもう私は必要ないのでしょうけど、それでもなお、いつかもう一度話ができたらと思っている自分がこわい。どこまで勝手なのでしょう。

多分私が言わせてしまっただけだけど、伝えてくれた言葉が脳内で何度も再生されている。

その人との会話でしか生み出されない話題があったり、好きなものを紹介したら、私よりも前のめりで興味をもってくれたことがすごく嬉しかった。
すごく好きだった。

私の存在はもうあなたの頭の中に何ひとつ残っていないのだろうか。
交わした言葉も、温もりも、一緒にみた動物も、本も、一緒に食べたご飯も。なにも?
存在していたはずなのに、忘れたらそれはもうはじめから無かったのと一緒だよね。
こうやって透明人間になっていく。

出会った季節が近付いてきて、秋の空気が色々な記憶を運んでくる。

とりあえず、来週のカネコアヤノまでは生きようと思う。

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