アウトレットにまつわるドキマキ。
ショッピングが好きな女性は多いと思う。
お得感のあるアウトレットには、わざわざ遠くからやってくる人も多い。
近所のアウトレットは週末は渋滞で高速のインター出口から混んでいる。
けれど、私はアウトレットでの買い物が苦手だ。
買物で待たされるのが苦手というわけではない。アウトレットで買う方が苦手なのだ。
職場の旅行で県外アウトレットに行ったことも、家族で近くのアウトレットに行ったことも二桁以上はある。
にもかかわらず、どうもうまくない。
人混みだけじゃなくて、なんだか気後れして、目が回る。
欲しくないものを買ったような気になったり、はたまた何も買えずに疲れはててて帰ってきたり。
正規品と比べお値打ちか、品質はどうか、そもそも欲しかったものか、いろんな価格帯と客層とこれでもかと広げられる多くの品物数に飲み込まれそうになってしまう。
若い頃と比べてお財布の中身は豊かな筈なのに。
それなりの経験と年齢の筈なのに。
周りはとっても楽しそうなのに。
未だにドキマキしてしまう。
挙句の果ては、落第したような気持になってしまう。
自分がここにふさわしくないとまで思ってしまう。
そんな中、先日久しぶりにアウトレットに出かけた。
秋晴の天気が気持ちよくドライブがしたかったのと、ワイドパンツが欲しいと話したら家族が連れて行ってくれた。
開店時間より早く着き、駐車場にはすんなり入ることが出来た。
店はまだ閉まっていたが、車にいるのもなんだし、散歩を兼ねて通りを歩くことにした。
人通りは当然少ないが、同じような考えの方が通りをのんびり歩いたり、ウィンドウを覗いたり、お犬の散歩をしている。
あ、急遽ひらめいた!
私これなら行ける気がする。
名付けて「ホテルビュッフェ方式」
ビュッフェでは、最初から欲しいものを全部とってしまうとお皿が大変なことになるので、とりあえず空のトレーを持って一度全体を回ることにしている。
一通りの食材を見てから、あたりを付けて自分の皿に乗せるのだ。
欲に負けてバランスの悪い皿を作り、あげくは残すことはしたくない。
つまり、これまで事前の店や欲しいものの情報収集を怠り(または情報が多すぎて決めきれず)やみくもに歩き、人ごみに疲れ果て、全体像の把握ができないまま、せっかく来たのだからと無理に何かを選ぼうとしていたことがストレスであり、敗因なのではないか。
全体が見れていないから、または自分の欲しいもののビジョンが明確ではなくて、実はもっと良いものあったかもしれないという欲や、自分の選択がベストに思えない後悔からモヤモヤしたのかもしれない。
そうと決まれば、話は早い。
欲しいパンツのイメージを家族に伝え、ありそうな店舗を数点ピックアップして事前にウィンドウであたりをつけた。
開店後、数軒で試着し、30分以内に決定購入、裾上げも含めて1時間程度で満足いくショッピングができました。
よかった。
アラフィフにして初のアウトレットでの成功体験となりました。
ただし、この経験を次に生かせるかどうかは謎。
(次の苦手は、デパコスの美容部員さんです。)