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FRJ2025オンデマンド視聴レポート #6
FRJ2025のオンデマンドセッションを視聴しての感想を、ネタバレしない程度にレポートします。
FRJ2025とは?
FRJ2025は、NPO/NGOはじめ、企業、大学、行政、財団などで社会課題解決に立ち向かうプレイヤーが1000人規模で集う、日本最大のファンドレイジングカンファレンスです。国内外の寄付やインパクト投資のトレンドや実務にすぐに役立つファンドレイジングの最新事例を学ぶことができます。
(公式サイトより)
2025年1月18日開催の対面イベントと、2024年12月20日から開催のオンラインイベントのハイブリッドのイベントです。私は、対面イベントのボランティアとして参加するので、オンラインだけエントリーしました。
今回のレポートは、
国際協力業界の事例集!現場と支援者の距離を縮める工夫 です
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講師は、鈴木亜香里さん、永井温子さんです。
お二方とも国際NGO活動がメインですが、私も参加させて頂いている国際NGO分野でご活躍されている方々が集まる『Nピボ』というコミュニティで、ファンドレイジングチームもご担当されています。Nピボはこちらです。
『遠い』、『わかりづらい』、『知らない』NGO活動で支援者との距離を近づけるには?
始めに鈴木さんから、NGOの特徴について説明があり、その時に仰っていたのが見出しの冒頭にある3点です。日本との距離、文化の違い、情報量などが背景にあり、スピード感を要する国際支援を、この3つをどう乗り越えて支援者を獲得してきたのか?聞きたい!とたいへん興味が持てる投げかけでした。
鈴木さんの事例では、ミャンマーが政治的な文脈でどんな支援を行なったかというような情報開示が難しいという制約がある中での取り組み紹介がありました。支援者へのオファーとレスポンスをするのに、情報開示ができないなんて!と思いましたが、noteを媒体に客観的なデータや事実ではなく、現地スタッフの感じたことなど主観的な内容を発信して支援者の共感を作っていったというお話でした。noteの閲覧は既存の支援者に限定している点、また現地からあがってくる支援ニーズをそのまま報告し支援者の気持ちが冷める前に追加支援を行っている点など、継続支援に繋げるポイントが学びになりました。
『遠い』ことを身近なことを通して感じてもらう
続いて永井さんの事例では、ウクライナ支援について、戦争が始まってから年月が経って支援熱も冷めてしまっている中で、支援を拡大する取り組みでした。
例えば、歩く、クリスマス、ひまわりと日本にいる私たちでも身近なことを通してウクライナに想いを寄せていくというプロジェクト設計が学びになりました。
例えば歩く。私も歩きます。気軽に出歩けるって平和な社会だからこそ、というメッセージと共にウォーキングイベントを行い寄付を募ったそうです。私も最近、この手のイベントにいくつか参加しました。どちらかというと歩くことが趣味で、趣味が寄付になると良いなというきっかけにすぎなかったのですが、まさに私がターゲッティングされてたのですね!
遠い世界のことを身近なことに紐づけていく、その手法を身をもって体験したように思えて納得しました。
感想・学び
中間支援の立場でNGOをされている団体さんの支援活動に参加していますが、どうしても現地が遠く実感が湧きにくいです。でもそれが当たり前なんですね。
現地で支援されている方と遠く日本から支援していただく方を繋ぐには、現地からのリアリティのある発信と、私たちの身近なことでも支援になると思ってもらえるような働きかけがポイントだと思いました。