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FRJ2025オンデマンド視聴レポート #49

FRJ2025のオンデマンドセッションを視聴しての感想を、ネタバレしない程度にレポートします。

FRJ2025とは?
FRJ2025は、NPO/NGOはじめ、企業、大学、行政、財団などで社会課題解決に立ち向かうプレイヤーが1000人規模で集う、日本最大のファンドレイジングカンファレンスです。国内外の寄付やインパクト投資のトレンドや実務にすぐに役立つファンドレイジングの最新事例を学ぶことができます。
(公式サイトより)

2025年1月18日開催の対面イベントと、2024年12月20日から開催のオンラインイベントのハイブリッドのイベントです。私は、対面イベントのボランティアとして参加するので、オンラインだけエントリーしました。

今回のレポートは、
新しい公益信託制度を学ぼう!~NPO・ファンドレイジングでの活用に向けて  です

講師は、関口宏聡さんです。
本セッションでは、2026年(令和8年)4月からスタートする新公益信託制度についてのお話でした。

新公益信託の仕組み
まず公益信託の制度は大正時代に制度化されたものが令和の現在まで使われているということが驚き。この制度が令和8年に改正されるということです。

そもそも公益信託という制度自体が知りませんでしたが、分かりやすい解説がありました。私の理解は次のような内容です。

基本のステークホルダーとしては委託者と受託者がいて、委託者の財産を信託財産として受託者に預け受託者が信託財産を活用していくということ。

新制度によって今までは信託財産が現金だけであったのが不動産や芸術品などの現物にも広がったこと。受託者が今までは信託会社だったのが、個人やNPOなどにも広がったこと。

受託者は委託者に預けた信託財産を取り戻すことはできないこと。つまり寄付と同等の行為になる。

例えば遺贈寄付では不動産の受け取りは難しいケースも公益信託で受け取る可能性が広がるということでした。土地、建物、畑を信託された時に建物と土地を売却し畑を農業体験施設に整備するとか(妄想)、そんなイメージで理解しました。

公益信託の行為が寄付であるという認識で言えばファンドレイジングの選択肢になると思いました。

新公益信託制度の課題
まずは認知度を向上させること。私もこのセッションを視聴するまでは知りませんでした。信託ということすら自分には無関係で生きて来ましたし。あと、税制面でのメリットがどうなっているのかというのも気になりました。公益信託の仕組みを普及促進する団体やネットワークづくりも必要だと思いました。

感想・学び
信託がどういうものかをまったく理解しないまま本セッションを視聴したので、話の内容についていけるか心配でしたが、講師の方も手探りということで例えを示して分かりやすく説明していただけたので助かりました。遺贈寄付と同じように、ポテンシャルはあるものの認知度が低い制度だと思ったので、ファンドレイジングの選択肢として興味を持って動向を見ていきたいと思いました。

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