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FRJ2025オンデマンド視聴レポート #51

FRJ2025のオンデマンドセッションを視聴しての感想を、ネタバレしない程度にレポートします。

FRJ2025とは?
FRJ2025は、NPO/NGOはじめ、企業、大学、行政、財団などで社会課題解決に立ち向かうプレイヤーが1000人規模で集う、日本最大のファンドレイジングカンファレンスです。国内外の寄付やインパクト投資のトレンドや実務にすぐに役立つファンドレイジングの最新事例を学ぶことができます。
(公式サイトより)

2025年1月18日開催の対面イベントと、2024年12月20日から開催のオンラインイベントのハイブリッドのイベントです。私は、対面イベントのボランティアとして参加するので、オンラインだけエントリーしました。

今回のレポートは、
JCNEの新しい評価制度 ~NPO支援と支援者保護を目指して~  です

講師は、日本非営利組織評価センター(JCNE)の瀬上倫弘さんです。
本セッションでは、従来の「NPO信頼性向上」に加え、「寄付者や支援者の保護」を目的とした新たな評価認証制度の構築についての内容でした。

新しい評価認証制度の背景
この点については別のセッションで詳細の説明がありました。こちらのレポートになります。

JCNEでは、2024年にNPOの信頼性に関するアンケートの調査を実施した結果、NPOに対する信頼が必ずしも高くない状況がわかったということです。

また企業がNPOと連携する際に重視することとして、民間企業との取引同様に法令遵守について重視しているが、確認方法が確立していないということです。NPOの立場でも法令遵守を証明することが難しいということが言えるそうです。

こういった背景で、新しい評価認証制度をスタートさせるということでした。

グッドギビングマークによる第三者認証制度
一般的に助成団体や企業がNPOと連携する際の審査基準としては、「事業評価」「組織評価」の両面から実施されるそうですが、グッドギビングマーク取得の際の評価ポイントは、事業評価はなく、組織評価のみということです。

審査項目は14項目がありますが、以下の2点はアンケート結果も踏まえた新たな観点ということです。
・反社会的勢力(テロリスト含む)との関係を遮断し排除している
・団体及び役職員等が、業務内容に関わる法令違反行為を行っていない
これらの項目で評価することで支援者の保護につながるということでした。団体だけでなく役員など個人に対するチェックも入るというのは、だいぶ踏み込んだチェックのように感じました。

感想・学び
一般市民の立場からするとNPO法人がどんな団体で、信頼して良い団体なのかを見極めるのは難しいと感じています。その点で、認証マークというわかりやすい指標ができたことは、ありがたい話だと思いました。広く社会に認知されると良いかと思います。認証が形骸化しないような仕組み、運用も期待したいと思いました。

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