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読み聞かせ絵本「まるまるまる の ほん」

息子の学校では読み聞かせの時間があります。

私も先日、絵本を持って低学年のクラスへ行きました。

読んだ本は、

「まるまるまるのほん」エルヴェ・テュレ作・谷川俊太郎訳・ポプラ社

息子たちが3歳くらいから親しんでいた本で、幼いかなと思いましたが、私がこの本が好きだったのと、本の楽しさを知ってもらうにはぴったりだと思い、この本にしました。


この絵本は、静かに聴いてもらう本ではありません。タブレット時代に敢えて、紙の本に触れることで、変化が起きることを楽しめる本になっています。

コロナも明けているので、子どもたちに本にタッチしてもらったり、拍手してもらったりと参加型にしたいと思っていました。このことを先生に許可を得て、読み始めました。

子どもたちはタッチすると、次のページで、色が変わったり、数が変わったりするのを、純粋に楽しんでいました。

恥ずかしそうに指先をちょんと触れる。そして、ページをめくると変化があり、パッと表情が明るくなり、嬉しそう。その反応の一つ一つが可愛らしい。

「やりたい人いる?」と聞くと、ほとんどの子の手が上がり、みんながその子の指先をじっと見つめる。


子どもって素直!


「ページをめくれば、そりゃあ変わるよ」なんて言う子は一人もいなくて、

「自分が魔法使いになったみたいでたのしかった!」と感想を聞かせてくれました。

読み聞かせの時間は何度か参加させていただいていますが、どの本を読んでも子どもたちの目は本に釘付けで、本の世界に没入しているようです。
(この没入体験って大切だと思います。本という2次元のものを見て、3次元、4次元時空間を感じることができる、この瞬間が本の虜になるきっかけなのかと思います。)
反応も素直で、読んでいるこちらまでほっこりする時間でした。


家でも読み聞かせで、ちょっと集中してないなと思う時に使う言葉があります。

「さあ、どうなると思う?」

すると、大抵、本に近寄ってきます。試してみてくださいね。


もう一つ、大事なのは、読む人が楽しめること。面白い、不思議でもいいですし、怖いでもいいです。この本好きだなと思った本を読んでみる。

読んでいる人が楽しそうにしていると、自然と子どもが耳を傾けてくれると思います。遊んでいても案外聴いている時もありますから無理強いはしないようにしています。

時間がない、興味がわかない場合は、本棚に置いておくだけでもいいと思います。図書館に行くと、季節や行事にちなんだ絵本や、おすすめの絵本が並んでいたりします。

高学年の長男は、私がいない時にこっそり手に取って見ているなんてこともあります。だって、本の位置が変わっているから気づきます。


最近、読み聞かせをさぼっていたので、また再開しようと思い、図書館でどっさり本を借りてきました。
おすすめの本がありましたら、こちらで紹介したいと思います。

みなさんのおすすめ本ありましたら教えてくださいね。


追記
今回紹介した本の翻訳をしてくださった谷川俊太郎さんが11月13日にお亡くなりになりました。この他にも、たくさんの詩や絵本を残してくださいました。本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。


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河村 恵
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