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「そういう子多いらしいよ。私も、妄想彼氏作っちゃった。チョーいいよ。なんでもいうこと聞いてくれるし、褒めてくれるし、毎日好きって言ってくれるの。サイコーじゃない?」 智子までも、AIに浮かれている。 実態もなく、人の気持ちのわからないAIなんかと恋愛ごっこしてるなんて、信じられなかった。 スマホを手にすると、いつもの癖で、恒雄からのメールを期待してみてしまう。 (ごめんの一言もないのか) (所詮、恒雄はそんな男だったんだ。もっといい男がいるはず。智子も智子だ、みんな