Outnumbered by Dermot Kennedy
車の中のラジオからこの曲が流れてきた時、その日何度目かの大きなため息をついた後だった。心が苦しくて苦しくて、ため息のかたまりがまだまだ胸いっぱいにたまっていた。
オンラインはきらきらしたもので溢れているのに、どんどんアップされるきらきらを見るもの読むのも、自分で身の回りのきらきらを探すのも、今はしんどいなあと思っていた時期だった。無心でひたすら前を見ながら進む。信号で止まる。また進む。車と同化してしまった機械みたいな無の状態で。
そんな時、「いいんだ、僕にはわかって